ワコール新経営計画
2026-06-22 12:24:19

ワコールホールディングスが目指す新たな成長戦略「中期経営計画2029」発表

ワコールホールディングスが目指す新たな成長戦略「中期経営計画2029」



株式会社ワコールホールディングスは、2027年度から2029年度を対象とした中期経営計画「中期経営計画2029」を策定し、取締役会においてその計画を決議しました。この計画は、ワコールグループを取り巻く厳しい事業環境を踏まえ、収益基盤の確立と新たな価値創造を目指しています。

1. 計画策定の背景と目的



ワコールは、消費環境の変化や原材料価格の高騰、為替変動といった外部要因の影響を受け、ビジネス環境が大きく変化しています。前回の中期経営計画では、一部の施策の進展は見られたものの、全体として売上や事業利益は期待どおりの結果を出すことができませんでした。これを受けて、同社は事業構造を抜本的に見直し、柔軟な対応力を持つ組織への変革を目指しています。

2. 新計画の基本方針



新たに策定された「中期経営計画2029」では、主に以下の2つの基本方針が掲げられています:
1. 既存事業の再構築と新たな価値創造を通じた収益力の向上
2. 中長期的な企業価値の向上を目指した資本効率の向上

重点戦略


このおおきな目標に対し、特に以下の重点戦略が設定されています:

1. 国内事業の収益性向上と事業領域の拡大
2. 海外事業の拡大と高収益構造への変革

3. 具体的な施策



事業の再構築


国内事業では、インナーウェアを軸とした「エンパワーメントソリューション」という新たなビジネスモデルへの進化を目指します。また、コンディショニングウェア「CW-X」の売上拡大を狙い、不採算事業の見直しも行う予定です。さらに、B2BからD2Cへの流れを強化し、オンラインでの販売を重視するようシフトしていきます。

新価値創造


国内では、「SCANBE」の価値創出を広げ、「Melooop」の研究開発に注力し、ビジネス拡大と量産化検証を進めます。「SPIRAL」という独自の文化資産を活用した新たなビジネスも展開予定です。

グループ経営力の強化


ROIC経営を実践し、事業ポートフォリオのマネジメントを推進することで、ガバナンスの強化を図ります。また、人材投資を持続し、経営戦略と整合したリソースの最適配分も行っていきます。

資本効率の向上


ROEは7%以上を目指し、資本構成の最適化に取り組むことで、株主還元と成長投資のバランスを最適化します。

4. 定量目標



この計画の最終年度となる2029年度には、売上収益を2,010億円、事業利益は85億円、営業利益は93億円とする目標が立てられています。また、長期的な目指しとして2031年度には、売上収益を2,170億円、事業利益130億円とするビジョン「VISION2030」も策定されています。

まとめ



「中期経営計画2029」は、変化の激しい市場環境の中で、株式会社ワコールホールディングスが今後どのように成長していくのか、その青写真を示す大切なステップとなります。これまでの経営を見つめ直し、積極的な投資と改革を進めることで、未来に向けての強固な基盤を築くことを目指しています。
今後の展開が非常に楽しみです。


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