食品ロス削減に向けた実証実験が成功!
ネッスー株式会社(東京都世田谷区)が運営する、こどもの機会格差解消を目指す取り組みが、新たな一歩を踏み出しました。昨年、ライフコーポレーションやサスティナブルフードチェーン協議会と連携し、農産品や日配食品の寄贈モデルに関する実証実験を実施。この実施によって、「おいしい」「ワクワク」「ハッピー」を子どもたちに届けることに成功しました。
事業の目的と背景
この実証実験は、環境省の「令和5年度 食品の消費行動に伴う食品ロス削減対策導入モデル事業」に採択されたプロジェクトです。その背景には、小売店で賞味期限や消費期限の近いがまだ食べられる食品が廃棄されてしまう現状があります。この実証実験では、こうした食品を食支援を必要とするこども食堂やひとり親世帯に寄贈することで、食品ロスの削減とこどもの貧困問題の同時解決を目指しました。
実証実験の成果
実証実験は、ライフ扇大橋駅前店で行われ、近隣の4団体および10世帯が参加しました。期間は約2か月間、つまり55日間にわたり、寄贈された食品の総量は約259kg、内訳は農産品約159kgと日配食品約100kgに達しました。このうち寄贈実現率はなんと約64%にのぼります。
参加者のアンケートからは、寄贈された食品がもたらした具体的な変化が報告されており、食費の減少や献立の充実感が挙げられました。「自宅の野菜室に新鮮な野菜が常にあることで、料理の際に野菜をたっぷり使えるようになった」や、「物価高で野菜を控えていたが、バランスの良い食事を提供できるようになった」といった声が多数寄せられています。
今後の展望
実証実験で得られた知見を基に、ネッスー株式会社は今後もライフコーポレーションやSFAと連携し、寄贈対象品目の拡大や他のスーパーマーケットへの展開を目指します。持続可能な取り組みを進め、地域に根ざした支援を強化していく意向を示しています。
ネッスーのビジョン
ネッスーは、こどもの機会格差を解消することを企業理念として掲げるスタートアップです。地域の団体や企業と連携する中で、食や体験に関しての格差の解消を目指し、食を通じた支援の輪を広げています。
まとめ
本実証実験の成功は、子どもたちの未来に可能性をもたらす大きな成果です。今後も新たな取り組みを続け、さらなる社会課題の解決に挑んでいくでしょう。皆さんもこの取り組みにご協力いただければ幸いです。