新たな時代の美容師向けEC「SALON TOWN」
美容室専用プラットフォーム「SALON TOWN」が、従来の在庫を必要としない新たな物販システムを提供開始しました。これは、各美容師が自分専用のECを持つことを可能にし、在庫リスクを回避しながら美容室独自の製品を提案できる内容です。
新スキームの仕組み
本スキームでは、美容師や美容室が「SALON TOWN」に登録し、その専用ECアカウントを取得します。ディーラー各社はメーカーから正規に商品を仕入れ、SALON TOWNと連携した物流を担当します。お客様は、マイページで管理する「会員バーコード」を使ってオンラインで商品を購入することができます。この情報は、購入履歴として美容師のアカウントに紐づくため、美容師は顧客の購入情報を把握でき、売上の一部が還元される仕組みです。
このように、流通と在庫管理はディーラー各社が担い、決済と会員管理をSALON TOWNが行う分業体制により、美容師は技術や接客に専念できる環境が整います。
美容室が直面する課題
近年、物価の高騰や人件費の上昇が影響し、美容室の経営は厳しくなっています。そのため、サロン専売品の導入や在庫管理の負担、EC運用の煩わしさ、不正流通の問題が多く、美容師は「ヘアケア製品はサロン外で購入されることが多い」といった悩みを抱えているのが現状です。このようなニーズに応えるために、SALON TOWNは美容師一人にひとつのECと正規流通の構築を目指し、理想的なエコシステムを作り上げています。
不正登録防止への取り組み
最近ではEC会員登録時の「不正登録」が大きな問題になっています。店外で拡散される招待コードを用いた登録が多く、美容師やサロンにとって不公平な状況が生まれています。SALON TOWNでは、この課題に対応するために、ワンタイムパスワード(OTP)と位置情報を組み合わせた新たな登録システムを構築しました。これにより、店舗の近くに実際にいるユーザーのみが会員登録できる仕組みになっています。
AIによるパーソナルな提案
また、SALON TOWNのECサイトにはAIレコメンド機能が搭載されており、お客様の過去の購入履歴や髪の悩みに応じた製品が提案されます。これにより、まるで自分専属のビューティコンシェルジュがいるかのような体験が実現します。
SALON TOWNの成長と未来
SALON TOWNは2026年に全国展開を視野に入れ、段階的にエリアを広げていく計画です。今後、個人サロンや一人サロン向けの新しい予約システムの開発も進めており、予約管理もシンプルに行えるようにし、全ての美容師が無在庫で自分のECを持てることを目指しています。
代表者の思い
代表取締役の田中健誠氏は、「物販の売上を正しく美容師に還元することで、美容業界全体の健全化を図る」と述べています。無在庫での安心できるサロン専売品の提案を行うことで、美容師がより創造的に仕事に専念できる環境が整うことでしょう。
美容師にとって新たな可能性を提供する「SALON TOWN」。今後の展開に是非ご期待ください。