飲食料品値上げの現状
2025年6月、家庭向け飲食料品の値上げが1932品目に達し、前年同月に比べて約3倍の増加を見せました。この急激な値上げは、さまざまな要因が重なった結果であり、特に調味料や米の価格高騰が目立つと言われています。額面上の値上げだけでなく、実質的な値上げも進行中です。
値上げの内訳
値段が上昇した商品の内訳を見てみると、調味料が962品目で最も多くを占めています。この中には、カレールウやだし製品が含まれており、消費者の日常的な料理に欠かせないアイテムたちです。また、加工食品も755品目が値上げしており、即席めんやパックごはん、海苔なども含まれています。これらの品目は原材料の供給の減少や米の価格高騰に起因しています。
続く値上げの影響
2025年の通年で見てみると、値上げ対象の累計品目は1万6224に達し、昨年の実績を約3割上回っています。また、値上げ率も平均15%と前年より若干下回っていますが、高止まりしていることは明らかです。特に、エネルギーコストや人件費の上昇が、今後の価格に与える影響は無視できません。
原因となる要因
値上げの主な要因は、原材料費の高騰が98%を占めている点にあります。光熱費の上昇や労務費の増加も影響を及ぼしており、特に人手不足による賃上げがコストを押し上げています。'