『墓場までのかえりみち』
2025-07-25 14:47:26

高畑裕太が描く家族の介護と希望、舞台『墓場までのかえりみち』が開幕

高畑裕太が贈る新作舞台『墓場までのかえりみち』



俳優であり作家、演出家の高畑裕太が主宰する劇団ハイワイヤの新作公演『墓場までのかえりみち、ゆりかごからブランコへ』が、7月24日に初日を迎えました。本作品は、家族介護という重層的なテーマを中心に描かれ、観客に深い感動を与えています。

家族と介護のリアル



劇団ハイワイヤは主宰の高畑裕太が自らの介護従事者としての経験を基に執筆・演出を行ったオリジナルの物語です。作品は、主人公が認知症を患った母親との関係を通じて直面する「老い」や「死」の問題を描き出しています。このストーリーは、現代社会に生きる私たちが抱える不安や孤独を巧みに表現しており、多くの人々の心に響く内容となっています。

公演初日には満席の観客が集まり、緊張感あふれる中で幕が上がりました。高畑は公演を終えた後、「心から誇れる作品ができたと思っています」とコメントし、自身の思いや作品に込めた思いを語りました。寒い時期にもかかわらず、観客に温かいメッセージが届いたこともうかがえます。

役者たちの個々のコメント



舞台では、タナカ役の薄平広樹が「この作品は、ある男が母の介護をきっかけにあらゆるものを手放す過程を描いています」と述べ、観客にとって共感できるポイントが多いと話しました。また、トシエ役の大竹このみは、認知症の母親役を演じることについて「老いていくことは、生きていたいろんなことを忘れていくこと」とし、老いを見つめることの大切さを強調しています。

幻役を演じる松尾望も、「作品はさまざまな顔を持ち、生の舞台ならではの感性を揺さぶる」と期待を寄せ、観客との共感を重視していることが伝わります。

あらすじとテーマ



物語は、東京で働くタナカが、母親がレビー小体型認知症を発症したという知らせを受け取るところから始まります。介護や職場のストレス、恋人との未来への不安が増す中、彼は精神的につらい局面に直面します。ついには職場で重大な事故を起こし、故郷に戻る決断をすることとなります。この過程は、現代社会が抱える介護問題や人間関係の難しさをリアルに映し出しています。

劇団ハイワイヤについて



ハイワイヤは、2021年に設立された劇団で、主に高畑裕太が自らの体験をもとに創作しています。彼らの作品は観客の心に深く残る瞬間を生み出すことを目的としており、個々の「生」と「死」に関する普遍的なテーマを追求し続けています。『墓場までのかえりみち、ゆりかごからブランコへ』は、その中でも特に観客に共感をもたらす作品として評価されています。

公演情報



本作の公演は7月30日までとなり、全席自由席で当日券も用意されています。東京下北沢のシアター711で行われるこの舞台では、観客は劇団ハイワイヤが描く重厚なストーリーを共に体験することができます。ぜひ劇場を訪れ、この感動の物語に触れてみてください。


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