大阪の誇り『おかんパン』がPRアワード2025で受賞
大阪を拠点とする株式会社ダイヤが手がけた『おかんパン』が、公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会(日本PR協会)主催の「PRアワード2025」でブロンズ賞を獲得しました。今年創業79周年を迎えるダイヤの新たな挑戦が評価され、全国にその名が広がるきっかけとなりました。
PRアワード2025とは
「PRアワード」は、優れたPR事例を選考して顕彰することで、パブリックリレーションズの普及と発展に寄与するアワードです。一般企業や団体の広報活動だけでなく、社会との共作を通じてビジネスを動かす具体例が評価されます。今年は98件がエントリーし、その中から特に優れた活動が表彰されました。
『おかんパン』の背景
『おかんパン』は「地元大阪のブランド」としての魅力を際立たせる目的で開発されました。ダイヤ社は、従業員のエンゲージメント向上を図るため、既存商品の「ミルクパン」にキャラクター焼印とパッケージを変更する最小限の手を加えました。これにより、「美味しいパンを作る」というブランドの根底を再認識し、社員の自己効力感を高めることができました。
地域とのつながり
地元客への「発見」を提供することで、メディアや著名人によるPR活動が行われ、観光客への魅力的なギフトとしての認識も高まりました。さらには、社員ワークショップを通じてブランド価値を共有し、コンセプト作りにも参加させることにより、当事者意識を強化しました。
従業員の誇りとエンゲージメント
このプロジェクトが進む中で、社内では成功体験を共有し、メディアやSNSへの露出に基づいたポジティブな環境が生まれました。代表取締役社長の多田俊介氏は、従業員のおかげで受賞に至ったと語り、地域の名物として注目を集めることができたことに感謝の意を示しました。『おかんパン』は、当初は1日100箱しか生産できなかったものの、今では1日500箱を生産するまでに成長しました。
今後の展望
多田社長は、忙しさの中にも喜びや幸せを見出し、この経験が従業員の離職率低下や求人応募数増加へとつながったと述べました。今後も『おかんパン』を通じて大阪のパン屋としての誇りを持ち続け、社員一丸となってさらなる活躍を目指す意欲を示しています。
会社概要
- - 創業: 1946年4月
- - 設立: 1952年10月13日
- - 資本金: 20,000千円
- - 代表者: 多田俊介
- - 社員数: 正社員88名(2025年9月時点)
- - 本社所在地: 大阪市生野区新今里2-13-8
このように、『おかんパン』は大阪のパン屋としての誇りを胸に、ただ美味しいだけでなく、地域の人々と共に成長し続ける存在であり続けることでしょう。