カンロの地域貢献と寄贈の取り組み
菓子業界で知られるカンロ株式会社が、自社の工場がある地域への寄贈活動を展開している。2025年11月、長野県の朝日村、松本市、そして山口県の光市において、人気商品であるカンロ飴やピュレグミなど計8,640個を寄贈するイベントが行われた。この活動は1992年からスタートし、地域への貢献と「糖」に対する正しい知識を広めることを目的としている。
寄贈イベントの詳細と地域の反応
2025年の寄贈は34回目を迎え、保育園、幼稚園、小学校、高齢者施設などを含む199か所に商品が届けられた。最初の寄贈式は、長野県朝日村で実施され、朝日工場の山本隆工場長が参加した。村長の小林弘幸様は、地域の方々が毎年楽しみにしていることを強調し、感謝の意を表明した。特に、新しい工場の増築計画や地元のキャンディ市場に関する話し合いも行われ、工場が地域経済に及ぼす影響への期待が寄せられた。
続いて行われた光市への寄贈式では、カンロ飴発売から70年を迎え、村田哲也代表取締役社長が出席した。この場でも、光市に根ざした活動や地域住民との協力によって笑顔を届けることが語られた。光市長の芳岡統様は、「カンロ飴は市民にとって不可欠な存在」とし、双方でのさらなる交流を強調した。
最後に松本市での寄贈式も行われ、松本工場の藤本敬二工場長が参加。藤本工場長は、寄贈が新たな人材採用につながることもあると述べ、市との繋がり強化への意欲を示した。
地域密着の取り組みと活動
カンロは、自社工場を拠点とした地域貢献を通じて、食育や健康増進に寄与する様々なプログラムを実施している。例えば、地元の子どもたちを対象とした工場見学や食育講座などが行われており、子どもたちが糖について学ぶ機会を提供している。長野県の松本工場では、飴やグミの生産を行い、地域の青年たちも多く活躍している。
また、光市では「光まつり」への参加を始め、地域の活性化に向けたさまざまなイベントに協賛している。カンロは地元の新鮮な食材を活かした特別メニューの開発など、「カンロ飴食堂のまち ひかり」プロジェクトを通じて観光誘致を目指している。
笑顔をつなぐカンロの未来
カンロの「Sweeten the Future」という企業パーパスの下、地域とのつながりを深め、糖に関する知識を普及させる努力を続けている。地元の食文化を尊重しつつ、魅力ある商品を提供することで、地域社会の一員としての役割を果たしていく。これからも、カンロが創り出す「甘さ」が、人々の心に笑顔をもたらすことに期待が寄せられている。