銀座生まれの大島紬が新たに始動!
株式会社銀座もとじが誇る大島紬の取り組みが、待望の再始動を迎えました。620条の織物を持つこの貴重なプロジェクトは、2017年に始まり、好評を博していましたが、新型コロナウイルスの影響や織り子の確保が課題となり、一時中断していました。ですが、再び生まれ変わった「銀座生まれの大島紬」が、今度はサステナブルな視点からお客様に貴重な体験を提供します。
龍郷柄の反物制作体験
龍郷柄とは?
現在制作されているのは、鹿児島県奄美大島の伝統的なデザインである龍郷柄の反物です。このデザインは、ハブの模様やソテツの葉をモチーフとしており、大島紬の中でも特に人気があります。お客様は、この反物が織り上がるまでの過程を、まるで“わが子を育てるように”見守ることができるのです。
制作は週2日程度で進行し、織り子からは毎週、進捗がご報告されます。実際に織られている様子は、銀座もとじの店頭で見ることが可能で、訪れるお客様は織り子と直接会話を楽しみながら、その成長を実感することができます。
特別な「織り上げ式」
反物が織り上がる際には、「織り上げ式」と呼ばれる儀式が行われます。お客様自身が鋏を入れ、反物を織機から外す瞬間に立ち会うことができ、この工程はまるで“へその緒を切る”かのように、一反の誕生を象徴する神聖な儀式です。この体験を通じて、愛着のある一着へと生まれ変わります。
奄美大島への「里帰り」
完成した反物は、その後奄美大島の大島紬協同組合に送られ、正式な認定を受けるための検査が行われます。これにより、その反物は本場としての証を得て、再び銀座へ戻ってくるのです。この「里帰り」のストーリーもまた、大島紬にさらなる価値を持たせる要素となります。
着物姿での旅
完成した着物を着て奄美大島・龍郷町を訪れてみることを提案しています。実際に染めや糸作りに関わった職人たちと会い、彼らの技術を肌で感じることで、一反への愛着はさらに深まります。また、着物姿での里帰りは、作り手にとっても大きな励みとなるでしょう。
サステナブルな選択
物が簡単に手に入る現代だからこそ、時間をかけて一つのものを育てる贅沢さが重要視されています。親から子へ、そして孫へと受け継がれる着物こそが究極のサステナブルな存在です。旅行という特別な体験を重ねることで、その一着がさらに大切な存在となります。
概要
「銀座生まれの大島紬」(龍郷柄)は、2025年6月末に完成予定で、仕立て上がり価格は50万円(税込55万円)です。特典として奄美大島行き航空券や、現地での関連施設訪問の手配サポートなどが含まれています。
銀座もとじの取り組み
銀座もとじは1979年に創業し、手仕事の素晴らしさを紹介する取り組みを行っています。これからも変わらず、着物文化の発展に尽力していくことでしょう。
詳細は
銀座もとじのウェブサイトで確認できます。