ローヤルゼリーが肌再生を促進する研究結果を発表
山田養蜂場は、国際化粧品技術者会連盟(
IFSCC)第35回大会で、自社の
美容科学研究所における研究成果を発表しました。この研究では、ローヤルゼリーが表皮幹細胞を活性化することで、肌の若返りや再生に寄与する可能性が示されました。具体的には、ローヤルゼリーは表皮構造を改善し、細胞老化を抑制することで、肌の状態を向上させる効果があることが分かりました。
この発表は、世界81の国・地域の化粧品技術者が参加する場で行われ、期待された専門的な見解が注目を集めました。ローヤルゼリーが持つ肌に対する有用性はこれまでも広く知られていましたが、そのメカニズムに関しては不明な点が多く残されていました。今回の研究成果により、ローヤルゼリーがどのように肌に働きかけるのかを探る新たな一歩が踏み出されたといえます。
発表の詳細
本研究は、三次元表皮モデルと皮膚由来の角化細胞を用いて行われました。具体的な研究内容は以下の通りです。
1.
三次元表皮モデルを使用した評価:ローヤルゼリーの影響を受けた表皮幹細胞の活性化が確認され、細胞の増殖を促し、表皮の形成を進める結果が得られました。
2.
細胞老化の評価:長期間にわたる細胞培養による老化現象を調査した結果、ローヤルゼリーが細胞老化を抑制することが分かり、さらに幹細胞におけるマーカーの発現が向上しました。
3.
細胞の増殖能と分化能の評価:老化が進んだ表皮幹細胞の分化能と増殖能に対しても、ローヤルゼリーが良い影響を与えることが示されました。
4.
ローヤルゼリー由来の脂肪酸の評価:特定の脂肪酸が表皮形成を助けることが調査され、ローヤルゼリーと同様の効果があることが確認されました。
このように、ローヤルゼリーの有益な成分が、細胞の老化を防ぎながら肌を再生させるという新たな知見が得られたことで、今後の化粧品開発へ大きな期待が寄せられています。
今後の展望
今後も、山田養蜂場はローヤルゼリーの機能を解明するために研究を続けていく方針です。ローヤルゼリーに期待される全身作用機序を明らかにすることで、さらなる美容効果や健康への寄与が期待されています。ローヤルゼリーは古くから肌に良いとされる伝承もあり、科学的視点からその効果を明確化することが重要です。
この研究がきっかけとなり、より多くの人々がローヤルゼリーの恩恵を受けることができる未来が待たれます。化粧品業界においても、この結果が新たな製品開発に繋がることが期待されています。