赤ちゃんを守るための防災備蓄の実態
最近の実態調査によると、妊娠中または0〜2歳の子供を持つママたちは防災意識が非常に高い一方で、実際の備蓄状況は課題を抱えています。調査結果をもとに、どうしたらより良い備えができるのか解説していきます。
調査の概要
株式会社明治が行った「乳幼児ママ・プレママの防災備蓄に関する実態調査」では、464名の妊娠中または乳幼児を持つ女性を対象にインターネット調査が実施されました。この調査は、2026年の5月29日から6月2日まで行われ、防災意識と実際の備蓄状況について詳しく把握することを目的としています。
高い防災意識と現実のギャップ
調査の結果、防災対策は「とても重要」や「ある程度重要」と認識している人がほとんどでしたが、乳幼児向けの備蓄については「十分に準備ができている」と答えたのはわずか3.4%に留まりました。これは、意識と行動の乖離を如実に示しています。
特に、妊娠中の女性では「ほとんど/まったく備えができていない」と回答した割合が47.1%に達し、子育てをしている家庭に比べて防災備蓄が進んでいない現実が浮き彫りになっています。多くの人が「つい後回しになってしまう」「何をどのくらい備えればよいかわからない」といった理由で備蓄に取り組めていないようです。
備蓄状況の品目別分析
備蓄すべき品目の中でもおむつの備蓄は51.7%と比較的高い割合でしたが、粉ミルクや水の備えはそれぞれ31.5%、29.3%と大幅に遅れています。特に妊娠中の女性では、粉ミルクと水の備蓄が不足している率が72.9%、65.8%に達し、子育て中の家庭よりもさらに進んでいないことがわかりました。これは非常に危険な状況といえます。
災害時の授乳に対する不安
調査では、停電や断水時の授乳に対して94.6%が不安を感じていることも明らかになりました。ミルクのみ育児をしている家庭では、授乳ができないと感じている人が61.2%に上ります。普段からの準備が、いざという時に大きな意味を持つことがわかります。
情報不足が備えを妨げる
乳幼児用の防災備蓄について「何をどれくらい準備すべきか把握していない」と答えた人は49.8%に達し、具体的な備えを考えたことがないという人も多く見受けられます。これは、事前の情報提供不足が背景にあると言えるでしょう。
災害時に必要なアイテム
「災害時にあったら安心なもの」として、最も求められているのは調乳不要でそのまま与えられるミルクです。具体的には、すぐ飲ませられるミルク63.8%、清潔な水62.5%と続きます。
日常生活で備えることの重要性
日常生活の中で普段使いのものを多めに準備し、使ったぶんを補充する「ローリングストック」の考え方が重要です。調査によれば、この方法を知っている人は日常生活で防災を意識した備えを取り入れている割合が87.3%と高く、知識が実践に繋がる可能性が示されています。
まとめ
今回の調査結果から、防災の重要性を認識していてもどう備えるかが課題であり、特に乳幼児に必要な備えが不足していることが浮き彫りになりました。日常生活の中で防災準備を意識することが、いざという時に大きな力となるでしょう。これからは「備える」という意識を特別なものとして捉えず、日常の延長上におくことで、乳幼児を抱える家庭の防災力を向上させることができると考えられます。
詳しくは、明治ほほえみ防災プロジェクトの公式サイトをご覧ください
明治ほほえみ防災プロジェクト。