山形県の新たな魅力「かみのやまワインビーフ」
山形県かみのやま市に新たなブランド牛「かみのやまワインビーフ」が誕生しました。このプロジェクトは株式会社奈良崎牧場が手がけ、クラウドファンディングによる資金調達を現在実施中です。この取り組みは2023年から2025年まで続き、私たちの地域に新たな活気をもたらすことを目指しています。
クラウドファンディングのスタート
奈良崎牧場は山形県で乳牛と肉牛を育てる農場です。その品質は地域内で高く評価されていますが、近年は飼料価格や光熱費の上昇、低迷する販売価格など、経営の厳しさが増しています。そこで、「地域に活気を取り戻し、持続可能な酪農業を次世代につなぎたい」という思いから、このプロジェクトが立ち上がりました。
プロジェクトを指揮するのは、4代目を継ぐ佐藤千愛里さん。彼女は20代の若い酪農家として新たな挑戦をしています。私たちも彼女の取り組みに注目しましょう。
かみのやまワインビーフの特長
1. ワインの搾りかすを活用した高品質な飼料
このブランドの牛は、上山市のワイン作りを通じて生まれるぶどうの搾りかすを飼料に配合しています。この搾りかすにはポリフェノールが豊富に含まれ、肉質の向上にも寄与します。ワインとの相性抜群な赤身肉が期待されています。
2. 地域資源を活かした循環型農業
環境に配慮した農業を推進しているこのプロジェクトでは、これまで廃棄していたワインの搾りかすや醤油の絞りかすを再利用しています。この取り組みを通じて、持続可能な酪農業の未来を切り開くことを目指しています。
3. 山形県産の美味しい米を使用
牛の飼料には、人が食べても美味しい炊きたての山形県産米も使用されています。それによって、さらに豊かな旨味の味わいを実現しています。
4. 自然豊かな環境での育成
蔵王の清らかな水と空気に囲まれた環境で、牛へのストレスを軽減し、柔らかく上質な肉質を目指しています。
お披露目イベントと返礼品
楽しみなことに、プロジェクトの支援者には特別な返礼品が用意されています。2024年の4月末から5月上旬頃、お披露目イベントも予定されており、山形県上山市で開催される「山形ワインバル」とのコラボ企画もあります。ここでは、お肉を使ったフードメニューが提供される予定です。
さらに、焼肉やすき焼きにぴったりの豪華なセットもラインナップが充実しています。いずれも、ワインを愛する方や山形にゆかりのある方々に喜んでいただける内容ばかりです。
今後の展開
プロジェクト終了後は、地元の酪農家と連携しながら、生産体制の継続的な構築や販路の拡大、ブランディング活動を進めていく予定です。また、ふるさと納税へも採用を目指すなど、新たな展開を意欲的に考えています。
この「かみのやまワインビーフ」は、地域活性化のための新しい試みとして、私たちに新たな味わいを提供してくれることでしょう。次世代の酪農を支え、地域が一体となるこのプロジェクトに、ぜひ注目していきたいですね。