小学生が選ぶ好きなアーティストに学ぶ音楽の新たな楽しみ方
最近、小学生の音楽嗜好やその背景にある環境について注目を集めています。『コロコロコミック研究所』のアンケート調査からは、今の子どもたちがどのように音楽と接しているのかが浮き彫りになりました。
1. 読者調査から見えてきた「好きなアーティスト」事例
2025年5月号の読者アンケートによると、小学生の好きなアーティストで堂々の1位に輝いたのは「Mrs. GREEN APPLE」でした。その後に「YOASOBI」、「Creepy Nuts」や「ONE OK ROCK」など、今注目のグループが続きます。徐々に色々な音楽ジャンルが広がっており、小学生が音楽に対して持つ興味の幅が広がっていることが感じられます。
さらに、6位には「B'z」や「L'Arc-en-Ciel」、9位には「ビートルズ」がランクインしており、これは現代だけでなく、過去の音楽も取り入れたリスニングスタイルができあがっていることを示しています。音楽の楽しみ方が様々に広がっているのですね。
2. 習い事に見る、音楽への取り組み
次に、音楽の習い事として小学生が選んでいる楽器についても調査を行いました。「習っている楽器」で最も多かったのは「なし」ですが、次に「ピアノ」、「ギター」、「ドラム」の順に続きます。また、これから始めたい楽器に関する意向調査では、「ドラム」が持つ人気は特に高く、バンドへの憧れや音楽を自分で作りたいという気持ちが反映されているのかもしれません。
3. サブスクとSNS利用状況
今回の調査から、音楽を楽しむにあたって重要なのが家庭でのサブスクリプションサービスの利用状況です。56.6%の家庭が「Amazon Prime」を利用しており、音楽ライブラリにアクセスできる環境が整っています。これにより、子どもたちは自然に多くの音楽に触れ、その中から好きなアーティストを見つけていくと考えられます。
一方で、小学生が自身のSNSアカウントを保有している割合は25%未満という結果もあり、SNS上での音楽体験はあまり普及していない様子が伺えます。家庭での「共聴体験」が音楽の好みに大きな影響を与えているのでしょう。
4. 総括と今後の探求
小学生の音楽に関する調査からは、彼らがどのように音楽を楽しんでいるのか、またどのような媒体を通じてアーティストに出会っているのかが明らかになりました。特に、家庭内での共通の音楽体験が、彼らの「好き」の形に大きく影響を与えているのです。
こうした家庭での影響を大切にしつつ、小学生が今後どのように音楽を楽しみ、広めていくかを引き続き観察していくことが今後の課題です。コロコロコミック研究所としては、このような現状を踏まえ、次世代の音楽文化を育てるために、さらに多様なアプローチを模索していく必要があります。