生成AIを活用した業務効率化が進展!味の素冷凍食品の成功事例
生成AIを活用した業務効率化が進展!
目指した新たな働き方
味の素冷凍食品株式会社では、「生成AIが当たり前」の環境を整えるため、IT部門がリード役となって社内のAI利用を促進しています。2025年には全社員がその恩恵を享受できるよう、80%を超える高い利用率を実現することを目指し、日々努力を続けています。
状況と背景
2024年9月時点では、国内企業の71.3%が生成AIを導入しているものの、その活用がうまくいっている企業は僅か23%に過ぎません。この課題に対し、当社は自社のIT部門による推進と、業務を熟知した人材による教育プログラムで定着と効果を上げてきました。
効率的な施策の展開
当社が導入した主な施策は以下の通りです。
1. 利用ルールの策定
安全かつ責任あるAIの利用を実現するため、生成AI利用のガイドラインを策定しました。また、社員が安心してAIを利用できるよう、「生成AI利用4か条」を定め、全社的な意識の統一を図っています。加えて、利用範囲や用途に関するルールも徹底周知し、最新の技術進化に追従する取り組みを進めています。
2. ベンダーとの共創
生成AIの複雑な市場環境において、当社は「導入して終わり」ではなく、ベンダーとの連携を強化し続けています。特に、ナレッジセンス株式会社のAIサービス「ChatSense」を導入した結果、多くの機能改修を共同で実施し、ユーザーに優しい環境を整えています。
3. 実務に直結した教育
全7回に渡るハンズオンセミナーを開催し、各部署との議論を通じて教材を作成しました。実際に手を動かしながら学ぶことで、社員の95%が「AIが使える」と自信を持てるようになり、高い利用率につながっています。
4. 全従業員への一斉導入
生成AIを全社に広めるため、派遣社員やパートタイム従業員にも対象を拡大。社長からは「全員の味方である」とのメッセージが発信され、社内の活用事例も定期的に共有されています。
5. 自社IT部門の強み
外部のコンサルタントに頼ることなく、自社のIT部門がその専門知識を活かして進行しているため、自社の環境に最も適した運用が確立されています。
実績と成果
2025年12月単月には、利用率が80%を突破し、業務時間の削減も大きく進みました。具体的には、月間で約240百万トークンが使われ、業務削減時間は6,800時間以上に達しています。
特に、製品開発や販促、業務改善などの分野でAIが大いに活用されており、従業員からの評価も非常に高いです。
今後の展望
個人利用から組織の業務適用へ移行中の当社では、IT部門が全社に責任を持ち、70以上の業務テーマを推進しています。これからも生成AIの利用を広げ、組織全体のナレッジを活かした業務設計を進めていく方針です。