ディーゼルがファッションタスクフォースに参加
2025年2月7日、ディーゼルがOTBグループの一員として、英国王チャールズ三世によって設立された「持続可能な市場のためのイニシアティブ(SMI)ファッションタスクフォース」に参加することが発表されました。このタスクフォースは、持続可能なファッションを促進するために、業界全体での革新を目指しています。
ファッションタスクフォースは、2021年以来、起業家精神に基づき行動することで目に見える成果を上げてきました。具体的な取り組みとして、再生農業プロジェクトやデジタル・プロダクト・パスポート(DPP)、トレーサビリティの強化が挙げられます。これらのプロジェクトは、持続可能なファッションの実現に向けた重要なステップとなっています。
タスクフォースの議長であるフェデリコ・マルケッティは、ディーゼルの創始者でありOTBグループの会長でもあるレンツォ・ロッソの参加を非常に喜んでいます。マルケッティ氏は「彼とは長い友人関係で、サステナブルファッションへの情熱を共にしています。レンツォと彼のチームは、タスクフォースの取り組みに革新的な視点をもたらすでしょう」とコメントしています。
レンツォ・ロッソ氏も、その重要性を強調しました。「ファッション業界においてサステナビリティは単なる考え方ではなく、実践するべきものです。このタスクフォースは、国王チャールズ3世のサポートのもと、さらなる進展を目指します」とし、参加の意義を語っています。彼は「協力し合うことが、業界を変革する鍵だと信じています」とも述べています。
OTBグループ傘下のディーゼルは、この取り組みに全面的に支援を約束しました。ファッションタスクフォースは、テラカルタ勲章の原則に従い、具体的な成果を上げることを目指しています。
OTBグループとは
OTBグループは、「Only The Brave」を意味し、ディーゼルをはじめ、ジル・サンダー、メゾン・マルジェラ、マルニ、ヴィクター&ロルフなどの象徴的なブランドを傘下に持つ国際的なファッショングループです。また、スタッフ・インターナショナルやブレイブ・キッド、アメリカのブランド・アミリにも関与しています。
このグループは、ファッションとスタイルの新たなフロンティアを拓くことに情熱を注ぎ、創業者のレンツォ・ロッソが持つ革新的な精神と妥協を許さない勇気を具体化しています。
現在、OTBグループには7,000人以上の従業員が在籍し、消費者中心のデジタルアプローチを基盤に持続可能な技術主導型ビジネスの創造にコミットしています。そしてOTB財団を通じて社会問題にも配慮し、持続可能な未来を見据えた活動を行っています。
このようにディーゼルがタスクフォースに参加することは、持続可能なファッションの実現に向けた重要な一歩と言えるでしょう。業界全体が協力し合うことで、より良い未来が築けることが期待されます。