ファッション教育の未来を切り開くデジタル技術と学生の挑戦
近年、ファッション業界ではデジタル技術の導入が進み、特に3DモデリングやAIの活用が注目されています。そんな中、国際総合学園 国際トータルファッション専門学校の学生たちが、新しい技術を駆使して創造性を発揮した卒業制作発表が行われました。この取り組みは、MNインターファッション株式会社のグループ会社であるデジタルクロージング株式会社の支援を受けており、革新的なファッション教育の一翼を担っています。
デジタルクロージング社は、2019年に設立されたアパレル業界の3Dモデリングのパイオニアとして、我々の生活の様々な場面でその影響を強めています。同社は、1万点以上の3Dモデルを作成し、国内外のアパレル企業にサービスを提供することで、製品開発のプロセスを革新してきました。特に、コロナ禍においては、工場閉鎖に伴う実物サンプルの作成が困難となる中で、いち早く3Dサンプルの活用を推進し、業界に貢献してきた実績があります。
卒業制作のテーマ「FULL」に則り、学生たちは自ら企画し、衣装を制作しました。デジタルクロージング社は、その過程において最新のAIサービスを活用して、作品データのブラッシュアップを支援しました。これにより、学生たちはデジタル技術を取り入れることによる楽しさや可能性を実感することができただけでなく、学んできたことが実際のビジネスにどう活かされるかを体験する絶好の機会となりました。
国際トータルファッション専門学校の神戸悠太教務部長は、「手書きによるデザインが主流であった教育現場において、3Dモデリング技術をいかに組み込むかは大きな課題でした。この度のデジタルクロージングの協力で、学生たちは自身のデータをデジタルに活用する方法を学ぶ貴重な経験を有することができました」とのコメントを寄せています。
また、デジタルクロージング社の野瀬千里取締役副社長も、「ファッション業界の未来を担う学生たちが、創造的な感性と最新のデジタル技術を融合させることが、業界における新たな可能性を感じた瞬間だったと信じています」と期待を寄せています。
国際トータルファッション専門学校は、1945年の創立以来、79年にわたり新潟県内で唯一の服飾系専門学校として多くの優れたプロフェッショナルを育ててきました。進化するファッション業界において、国際トータルファッション専門学校は実践的なカリキュラムを通じて、入学者に必要なスキルを身に付けさせることに力を入れています。ファッションデザインやコスチュームデザイン、ビジネスに関する科目が充実しており、業界の最前線で活躍できる人材を育成しています。
デジタル技術の進展がファッション業界に与える影響は計り知れません。学生たちが新しい技術を取り入れ、未来のファッションシーンを作り上げる姿は、我々にとっても大きな希望となります。今後、多くの学生たちがこのような挑戦を通じて自らの可能性を広げていくことが期待されます。来るべきファッションの未来を、学生たちがどう切り開いていくのか、これからも目が離せません。