朝霧JAM‘25レポート
2025-10-26 21:38:54

忌野清志郎の夢のようなロックナイト、朝霧JAM‘25の全貌

忌野清志郎の夢のようなロックナイト、朝霧JAM‘25の全貌



毎年恒例の秋の野外フェスティバル、朝霧JAMが10月18日から19日の2日間、富士山麓の朝霧アリーナにて開催されました。今年の最後を飾るのは、忌野清志郎ROCK‘N’ROLL DREAMERS。このイベントの魅力は、何よりも清志郎の音楽を中心に据え、その音楽に囲まれていることを楽しむ参加者たちの雰囲気にあります。この夢のような空間には観客だけでなく、ステージに立つミュージシャンやバックステージのスタッフもみな音楽と共に一体になって過ごしている様子が見受けられました。

夜の7時、雨が降りしきる中、様々な著名アーティストたちが登場します。まずは藤井一彦さん、伊東ミキオさん、宮川剛さん、井上富雄さん、そしてホーンセクションの渡辺隆雄さん、多田葉子さん、梅津和時さんのメンバーが勢揃いしたところで、RCサクセションの「よォーこそ」が始まります。ゴージャスな黄金のマントを身にまとったMCの高橋ROCK ME BABYがオーディエンスを盛り上げ、会場の空気を掻き立てます。これには雨も寒さもすっかり忘れてしまうほどの熱気が生まれました。

最初にフィーチャリングされたのは松尾レミさんのピンチヒッターに選ばれた釘屋玄さん(暴動クラブ)と、GLIM SPANKYのギタリスト亀本寛貴さん。彼らが歌ったのはRCサクセションのシングルである「ベイビー!逃げるんだ」。ロックンロールのエッセンスが迸り、藤井さんと釘屋氏のギターが絡み合うサウンドに、観客はたちまち引き込まれました。

続いて、RCサクセションのヒット曲「つ・き・あ・い・た・い」が披露されます。長い髪と派手なメイク、衣装で臨んだのは、暴動クラブのギタリスト、マツシマライズさん。このパフォーマンスは、刺激的で退廃的なロックンロールを見せつけ、まさに朝霧の夜に花を咲かせました。赤い帽子に清志郎から引き継いだ赤いシャツを着たサックスの梅津さんが絡むことで、RCサクセションのスタジアムライブを思い起こさせる光景が展開されました。

さらにYO-KING(真心ブラザーズ)が「ぼくとあの娘」をイントロなしで披露。RCサクセションのアルバム「ハートのエース」の人気曲を、自然で躍動感あるリズムで表現。観客はそれぞれの心のストーリーを感じ取り、この曲に共感しながら楽しんでいます。

ショーの中盤では、ギターを持つ山口洋さんと片平里菜さんが登場。彼らが歌ったのはRCサクセションの「風に吹かれて」。この曲はリリースから37年が経つものの、戦争や社会問題に対するメッセージが色あせることはありません。「どれだけニュースを見てたら 平和な日がくるの?」という問いかけは、聞く者の心に深く刺さることでしょう。

その後、田島貴男さん(ORIGINAL LOVE)が登場し、名曲「スローバラード」を披露。このソウルフルなバラードは、まるで宇宙を旅するかのような壮大さ。彼の歌声が雨のように心に降り注ぎます。

いよいよクライマックス。RED WARRIORSのリードシンガー、ダイヤモンド☆ユカイがステージに現れ、清志郎の「ドカドカうるさいR&Rバンド」を熱唱します。ユカイのパフォーマンスはまさにロックンロールの王道。魅力的でポップなスタイルが清志郎のエッセンスを感じさせます。

続いて行われたセッションでは、ユカイと片平が「イマジン」を披露。前曲の平和への想いが込められた歌に、観客が一体となって感動に包まれます。最後には全員が「雨あがりの夜空に」を熱唱し、会場全体が一つに。どんな困難でも、この瞬間を共有することで心強さを感じられるのです。

この日、ユカイは右手を骨折していたというサプライズもありましたが、観客はその事実を感じることなく、最高のパフォーマンスを楽しむことができました。まさにロックンローラーたちが紡ぎ出す情熱を感じさせる夢のような夜となったのです。来年はぜひFUJI ROCK FESTIVALでもこの情熱を感じることができることを願っています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

関連リンク

サードペディア百科事典: ロック 忌野清志郎 朝霧JAM

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。