2024年度WHO協力センター年次報告書の公開
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所は、WHO(世界保健機関)協力センターとしての活動を実績を盛り込んだ年次報告書の2024年度版を発表しました。この報告書は、私たちの取り組みや成果を広く市民や関係者に知っていただくためのもので、ぜひ多くの方々にご一読いただきたい内容です。
WHO協力センターとは?
WHO協力センターは、世界保健機関が提唱する健康促進の施策を実施するために設立された機関です。栄養と身体活動に関するJPN-88番号を持つ日本のこの研究所は、東アジアでは唯一のこの分野に特化したWHO協力センターとして運営されています。2022年3月から2026年3月までの3期目の再指定を受けており、国際的な健康目標の達成に貢献することを目指しています。
年次報告書の内容
年次報告書では、2024年度における主な業務や取り組みの概要が詳しく記載されています。本報告書は、以下の2つの行動計画に基づいています。
1.
栄養政策と持続可能な食事ガイドラインの提供
WHOからの要請に応じて、地域の栄養及び非感染性疾患に関する戦略を実施するための支援を行っています。具体的には、加盟国に対して技術的な助言を行い、国の栄養政策や健康的な食事に基づいたガイドラインの策定に寄与します。
2.
栄養と身体活動のモニタリングシステム強化
栄養不良の二重負荷を克服するための監視システムを強化し、各国の取り組みを精査しています。加盟国への支支援を通じて、栄養と身体活動の調査能力を高め、持続可能な健康促進を目指します。
国際的な連携と活動
WHO協力センターは世界中に24の機関が存在し、その中でも西太平洋地域には4つのセンターがあります。この中で、私たちの中心は栄養と身体活動の両方について活動しているという点で特異性を持っています。WHO西太平洋地域事務局との強力な協力の下、研究者や政策立案者の能力向上に努め、新たな研究を進展させています。
本報告書の意義とアクセス
2024年度の主な事業の成果と活動内容をまとめた年次報告書は、私たちの研究活動の透明性を高め、市民とのコミュニケーションを深めるための重要なドキュメントです。この報告書は、英語版も展開しており、多くの方々にアクセスできるようになっています。ぜひ「ナチュラルライフを支える栄養と身体活動」における最新の動向や成果を把握いただき、今後の健康づくりにご活用いただければと思います。
詳細な報告書は、
栄養と身体活動に関するWHO協力センターのページでご覧いただけます。