グルテンフリー生活の現状と背景
最近、健康志向が高まる中で注目を集める『グルテンフリー』。マイボイスコム株式会社が実施した調査によると、グルテンフリー生活を実践している人は約6%にとどまることがわかりました。特に女性では、10代から40代にかけての実施者が多く、その割合は8%から9%に達しています。一方で、実施したくないと考えている人は約56%に及び、これは2021年の調査と比較して増加している傾向が見られます。
【調査概要】
この調査は2024年12月1日から7日の間に行われ、9,246件の回答が集まりました。調査対象はMyVoiceのアンケートモニターで、インターネットを通じた形式で実施されています。
実施理由とその背景
グルテンフリー生活を実践している人の約36.5%は「腸内環境の改善」に良いと考えており、他にも「血糖値の上昇を防ぐ」「小麦製品を摂取すると体調が良くない」との理由も20%台で支持されています。特に、体調不良を感じている層(女性30〜40代)では、このような理由が多く挙げられています。また、若年層では「便秘や肌荒れを改善したい」との声も目立ちます。実施経験者の中には、以前にグルテンフリーを試したけれども今は続けていないという人が約2.8%おり、特にダイエット目的だった場合が多いようです。
実施内容の具体例
具体的には、グルテンフリー生活を実施したことがある人の50.4%が「小麦粉の代わりに米粉を使用する食品を食べた」と回答しており、その後に「主食をお米にする」が46.0%と続いています。このように、小麦粉を避ける形での代替品を取り入れる動きが広がっていることが伺えます。
実施意向とその変化
グルテンフリー生活をやってみたいと希望する人は約1割強で、特に若年層にその傾向が強く見られました。興味深いのは、現在グルテンフリー生活を続けている人の約80%が実施意向を持つ一方で、以前やっていた人の実施意向は4割強という点。このような統計からも、実施を希望しない人が増えていることが明らかです。
グルテンフリーのイメージと実態
多くの人々がグルテンフリー生活について持つイメージには「好きなものが食べられない」というネガティブな意見が目立ち、全体の23.3%がこのように回答しています。健康効果を期待する声はあるものの、その一方で準備の手間やストレスを懸念する意見も根強いのが現実です。割り切った形でアプローチすることの必要性を感じる消費者も少なくありません。
まとめ
グルテンフリー生活は、健康すぎる選択肢として現在注目されていますが、一方で実施しない理由も浮き彫りになっています。調査結果から見えるのは、多くの人が体調管理やダイエットを意識しながらも、生活に大きな変化をもたらすことに対しては抵抗感を持っているということです。今後の食文化において、グルテンフリーの在り方がどのように変化していくのか、引き続き注目していきたいところです。