TASCAM Sonicviewデジタルミキサー、V2.2アップデートの魅力
音響機器のプロフェッショナルブランド、TASCAMがリリースしたデジタルミキサー『Sonicview』シリーズのファームウェアV2.2が、機能の向上を図り続々と新機能を追加しています。本記事では、その注目すべきポイントに迫ります。
新たに追加されたEmber+外部制御プロトコル
the Ember+プロトコルの採用によって、ユーザーはほとんどの操作を外部からリモートで行えるようになります。これにより、放送業務やイベントサウンドシステムにおけるリモートコントロールが容易になり、より柔軟なシステム構成が可能になるのです。
2025年の夏には、デジタルミキサー対応のリモートコントロールアプリ『Mixing Station』に対応する予定。このアプリを使用すれば、演奏者たちが自分のモニターミックスをiOSやAndroidデバイスで細かく調整できるようになります。
視認性に優れたルーティングマトリクス画面
新たに加わったルーティングマトリクス画面は、チャンネルや入出力ポートの設定をすばやく確認し設定することができるよう設計されています。そのため、複雑な操作を簡素化し、エンジニアにとって使いやすい環境を提供します。
Port to Portダイレクトルーティングの利点
新機能の中でも特筆すべきは、24組のInput Portを直接Output Portにルーティングできるだけでなく、各種システム要求にも柔軟に対応可能という点です。これにより、ミキシングコンソールとしての機能だけでなく、フォーマットコンバーターや音声分配器など、多目的に活用できる道が開かれました。
ユーザーキーの拡張とライブラリー機能
本体に設けられた18個のユーザーキーボタンに加え、最大64個まで設定可能なユーザーキーが実装されました。また、ユーザーキーのライブラリー機能によって、オペレーターごとに異なる設定を保存し、必要な時に呼び出せるのも魅力です。これにより、現場での様々なニーズに対する柔軟な対応が可能となります。
インプットソースA/B切替機能の利便性
新機能のひとつとして、1つのチャンネルに対して2つの入力ソースをあらかじめアサインし、簡単に切り替えられる機能が追加されました。これにより、オペレーションが一段とスムーズに進行することが期待されます。
その他の便利な新機能
このファームウェアのアップデートには、20以上の新機能が盛り込まれており、DCAスピルオーバーやバスアサインビュー、EQパラメーターの選択肢拡大、Monitor Lock機能の追加など、現場の効率と操作性を格段に向上させています。これらの機能は、放送やライブサウンド、常設設備において、多様なニーズに応えるためのものです。
まとめ
TASCAM Sonicviewシリーズは、業界のニーズに応じた進化を続け、より使いやすく、便利なミキシングソリューションを提供しています。ファームウェアV2.2の導入によって得られる数々の新機能は、現場での音響制作作業を一層スムーズにし、クリエイティブな活動をサポートすること間違いありません。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。