大阪・関西万博での象印マホービンの取り組み
2025年に開催される大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、さまざまな企業が独自の取り組みを紹介しています。その中で、象印マホービン株式会社は、注目すべき2つのプロジェクトを発表しました。一つは「ONIGIRI WOW!(オニギリ・ワウ)」というおにぎりの販売、もう一つは「マイボトル洗浄機」の設置です。
おにぎり販売の取り組み
象印マホービンは、自社の炊飯ジャーで炊き上げたおいしいごはんを通じて、国内外におにぎりの楽しさを広げることを目指しています。「ONIGIRI WOW!」プロジェクトでは、万博会場内の一般社団法人 大阪外食産業協会のパビリオンに出店し、様々な具材を使用したおにぎりを販売しました。
会期中には、常時提供される「定番のおにぎり」4種類に加えて、期間限定の「日本のおにぎり」と「世界のおにぎり」からそれぞれ4種を約1か月ごとに新たに登場させました。さらに、様々な自治体や企業が協力し、魅力的なおにぎりのメニューを共創。最終的には52種類の具材が開発されることとなりました。
この取り組みの結果、専門店「ONIGIRI WOW!」には約14万6千組のお客様が来場し、販売されたおにぎりの総数はなんと32万個以上に及びました。おにぎりを通じてごはんの魅力を多くの方々に届けることに成功したと、象印マホービンは自信を持っています。
マイボトル洗浄機の設置
同時に、象印マホービンは環境問題への関心を踏まえ、マイボトルを普及させるための啓発活動を約20年にわたって行ってきました。使い捨てプラスチックごみの問題に対して、マイボトルを繰り返し利用することは重要ですが、持ち運びの重さや洗浄の手間が原因で使用しない人もいます。
そのような背景から同社は、マイボトルを手軽に洗える「マイボトル洗浄機」を開発しました。この洗浄機は、万博会場内に10台を設置し、実際に多くのお客様に利用されました。
会期中の洗浄回数は158,488回、これにより約12,837㎏のCO2が削減されることとなり、環境に配慮した新しい利用シーンを提供することに成功しました。
今後の展望
「ONIGIRI WOW!」は今後も継続して様々な方々と共に、世界中にごはん好きの輪を広げる活動を続ける予定です。また、「マイボトル洗浄機」については、万博後も別の場所に移設し引き続き普及活動を行う計画です。これらの取り組みを通じて、象印マホービンは「ごはんのおいしさ」を伝え、新たな価値を提供していくことで、未来の食文化の発展にも寄与していくでしょう。
このように、象印マホービンは全国各地で、また国際的な場でも、日本の食文化を普及させるために全力を注いでいます。他の企業と連携し、食に対する新たな価値や楽しさを導き出すことで、より良い未来を築いていくことが期待されます。