愛知県の発酵文化を世界に広める新プロジェクト
2025年2月17日、訪日外国人向けメディア「MATCHA」を運営する株式会社MATCHAと中部国際空港株式会社は、愛知県の豊かな発酵文化を世界に発信する新しい多言語サイトを公開します。このサイトは、MATCHAの最新システム「MCM Premium」を利用して、日本語での記事投稿がそのまま5つの言語に自動翻訳され、全世界に届けられる仕組みです。
HAKKO(発酵)を観光資源として
このプロジェクトの核心は、愛知県の発酵文化を観光の新たなブランド「HAKKO」として確立することです。愛知は味噌や醤油、酢など、歴史的に栄えた発酵食品の発祥地です。特に、中部国際空港(セントレア)からアクセスしやすい地域は、これらの発酵食品が地元の食文化に根付いており、訪れる価値が高いポイントです。
本サイトでは、愛知県の発酵食品やその歴史、発酵体験ができる観光地やレストランなどを詳細に紹介し、外国人旅行者が愛知の魅力を感じる機会を提供していきます。具体的には、名古屋を拠点に「HAKKOといえば愛知県」として、より多くの人々に支持されることを目指しています。
ディスカッションから生まれたブランド
このアイデアは、MATCHAの代表・青木優氏が愛知県での講演中に、中部国際空港の犬塚社長とのディスカッションから生まれました。青木氏は半田市に位置するミツカンミュージアムを訪れ、発酵について学ぶ中で、愛知県の発酵文化が持つポテンシャルを確信しました。これを踏まえ、県知事への提案を進め、発酵をテーマにしたプロジェクトが実現に至ったのです。
MCM Premiumの役割
新しい多言語サイトは、発酵食文化の基本情報を中心に内容を充実させる予定です。英語、中国語などでの情報発信に加え、訪日外国人が実際に体験できるスポットや飲食店の紹介も行います。MATCHAのプラットフォームを利用して、情報を届ける効率的な手段を確保しています。特に、MCM Premiumは専門知識が無くても運営できるため、手軽に多言語情報の発信が可能です。
観光と食文化の融合
このプロジェクトは、発酵食文化を観光資源として結びつけ、訪日外国人が愛知県で発酵を体験するきっかけを提供します。味噌、醤油、酢などの発酵食品がいかに作られ、その歴史が培われてきたかを掘り下げ、訪れる価値のある体験を提供することを目指します。責任を持って広められる発酵食文化は、観光促進だけでなく地域経済の活性化にも寄与すると期待されています。
期待される未来
本サイトの開設により、愛知県の発酵文化が多くの国の旅行者に知られる機会が増えます。また、地域の事業者や観光施設が簡単に海外向けに情報を発信できる環境を整えていくことで、今後ますます愛知県の魅力が広がることを願っています。発酵をテーマにした新たなプロジェクトの展開が期待される中、情報発信の継続が重要です。青木氏は「HAKKOという言葉が、訪れる価値のある観光体験を示すシンボルとして定着することを目指しています」と強調しています。
愛知県の発酵文化を幅広く知ってもらい、この地域の魅力を増幅させ、訪日外国人の新しい楽しみの形を創造する本プロジェクトから目が離せません。