日本人初の合格
2025-01-20 13:33:26

日本人歯科医がベトナムで医療ベトナム語試験初合格の快挙

日本人歯科医がベトナムで医療ベトナム語試験に合格



2024年11月2日、ホーチミン医科薬科大学で行われた医療ベトナム語試験において、北海道札幌市出身の幾島章仁歯科医師が日本人として初めて合格しました。これにより、幾島医師はベトナム医師免許を持ちながら、指定の通訳者なしで独自に診療を行える権利を得ました。

幾島医師の新たな役割


今までは、幾島医師はAGRIEXという現地法人で口腔衛生指導やヘルスプロモーション活動に従事してきました。しかし、医療ベトナム語試験に合格したことで、今後は直接的に歯科治療を行い、地域住民への医療支援を強化することが期待されています。この結果、AGRIEXの従業員やその家族だけでなく、広く地域社会への貢献も果たせるようになるのです。

医療ベトナム語試験の位置付け


ベトナムで外国人医師が単独で診療を行うためには、医療ベトナム語試験の合格が不可欠です。これまで日本人歯科医師は、指定通訳を通じて医療行為が可能でしたが、地方や辺境の地域での診療はほぼ不可能でした。今回の合格により、幾島医師は日本人初の快挙として、こうした地域でも医療サービスを提供できることとなります。

地域での健康支援活動


HOLUSとAGRIEXは、これまでにもベトナムのTra Vinh大学で口腔衛生プロジェクトを行ってきたほか、孤児院での健康教育活動も行ってきました。幾島医師が合格したことで、今後は予防活動に加え、実際の診療を通じて地域の健康をより広く支援できるようになります。特に、TUE MINH孤児院やLUC HOA孤児院での歯科検診やフッ素塗布活動の質と範囲が広がることが期待されています。

デンタルルーム計画


AGRIEXでは現在、第2工場内にデンタルルームの建設を進めています。これにより、従業員やその家族への口腔衛生支援の他、地域住民への診療や健康教育の活動を強化する計画です。この取り組みは、地域社会全体の健康向上を目指すものです。

将来への展望


幾島医師は、将来的には訪問診療車を用いた歯科診療を計画し、医療アクセスが困難な地域にもサービスを提供することを目指しています。さらに地域医療機関との連携を強化し、地域での信頼関係を築くことで、持続可能な医療支援を実現したいと考えています。

社会貢献の重要性


HOLUSとAGRIEXは、企業理念である「生産者が正当に評価される社会づくり」に基づき、地域に貢献する活動を続けています。幾島医師の医療ベトナム語試験合格を契機に、さらなる地域支援の強化を目指し、健康で活力ある地域社会を築く努力を続けていきます。

医療とヘルスプロモーションの意義


幾島医師は、ヘルスプロモーション活動を通じて、個別の健康管理の重要性を伝えています。これはすべての人が自身で健康を改善できる力を育むことを目指しており、WHOの「オタワ憲章」に基づいた理念が根底にあります。日本とベトナムの架け橋を築くべく、今後も美しい社会づくりに貢献していくことでしょう。

幾島章仁医師のプロフィール


幾島医師は1994年に北海道大学を卒業し、1999年に「いくしま歯科」を開院。その後、2012年からはベトナムでのボランティア活動を開始し、地域医療の向上に力を入れています。近年は予防歯科とヘルスプロモーションを中心に活動しており、実際の医療サービスを通じてベトナムの口腔衛生の改善に貢献しています。医療ベトナム語試験の合格により、今後はさらに多くの人々に健康と安心を届ける尽力が期待されます。


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