こどもの偏食に悩む家庭を支援する新しい取り組み
食べ物に対する好みが様々な子どもたち。その中でも特に、「こどもが全然食べてくれない」という悩みを抱える家庭は多いものです。そんな中、株式会社大賀薬局が中心となり、新たな医療ネットワーク「こども偏食医療ネットワーク」を始動することが発表されました。この取り組みは、保護者が抱える悩みを解消するための相談窓口などを設置し、専門家によるサポートを提供することを目的としています。
新しい医療ネットワーク「こども偏食医療ネットワーク」
このネットワークは、合同会社こども偏食少食ネットワーク協会とNPO法人はぐもぐとの共同プロジェクトです。街中の大賀薬局に新しく設けられる「こどもの食の相談コーナー」では、専門資格を持つ管理栄養士が無料で相談を受け付けます。さらに、必要に応じて小児科や小児歯科など医療機関との連携も行われ、家庭のニーズに応じたきめ細やかな支援が可能となります。
この取り組みは、「マタニティ&ファミリーフェスタHakataCCo2025」と連動しており、2025年5月25日には大賀薬局・栄養士ブースで「こどもの偏食少食に関する相談会」を実施する予定です。今後の予定として、大賀薬局舞松原店には常設の相談コーナーが設けられ、いつでも相談できる体制が整います。
子どもたちに安心して食べてもらうために
大賀薬局の代表取締役社長、大賀崇浩氏は「このネットワークを通じて、家庭で多くの負担を抱えている親たちが、気軽に専門家に相談できる場所を提供したい」と語ります。実際、子どもが食べないことに悩む保護者は、SNSや育児書に頼ることが多く、正しい情報にアクセスできない傾向があります。この新しいネットワークは、そんな保護者の強い味方になるでしょう。
地域に根ざした支援の実現
「こども偏食医療ネットワーク」では、子どもの食育だけでなく、その発達全体を見据えた多職種による支援も行います。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士と連携し、必要なサポートを提供します。特に、発達が重要な時期に早めの対策を講じることが、子どもたちの健やかな成長に寄与することが期待されています。
また、相談窓口で得られる情報は、専門医療機関へのスムーズな紹介や、各種支援機関との連携を通じてより具体的な支援に繋がります。
イベントの取り組みと展望
「マタニティ&ファミリーフェスタ」イベント当日は、特別に大賀薬局の管理栄養士が相談対応を行います。相談会では、「IFNetA認定 子ども摂食アドバイザー」が用意した問診票に基づき、具体的な悩みや症状を把握し、個別のサポートを提案します。さらに、団体代表者へのインタビューも可能で、今後の展望や取り組みに関する情報を直接取得するチャンスがあります。
この新たな医療ネットワークの設立により、こどもたちが健やかに成長できる社会の実現が期待されています。今後もこの試みが広がり、全国各地で同様の支援が行われることを願っています。