NODA・MAP最新舞台『華氏マイナス320°』の魅力に迫る
舞台芸術の新しい息吹を感じさせるNODA・MAP第28回公演『華氏マイナス320°』が2026年4月10日から東京を皮切りに、北九州、大阪、そしてロンドンでの上演を控えています。この作品は、豪華なキャストで話題となっており、特に注目されるのは、阿部サダヲ、広瀬すず、深津絵里の3人。
野田秀樹の挑戦
作・演出を手掛けるのは、演劇界の巨匠野田秀樹。彼の新作は、1953年に発表されたレイ・ブラッドベリの『華氏451度』にインスパイアされたもののようです。しかし、タイトルの「華氏マイナス320°」に込められた意味は、ただのパロディではなく、野田自身が語るように「正しくない科学に基づいた、正しくないSF(サイエンス・フェイクション)」だそう。日本の舞台が描く未来の科学と想像力にどんな新しい風が吹き込まれるのか、非常に楽しみです。
内容とキャスト
物語の始まりは化石発掘現場。発掘チームは「謎の骨」を探しており、その過程で現代、中世、古代を行き来するという構成。気になる「謎の骨」とは一体何なのか、観客は謎を追い求めながら楽しむことになるでしょう。
阿部サダヲは、本作で10年ぶりの大型新作舞台に参加。「新しい挑戦として楽しみ」と語り、客席で観客として見ることに擬似する感覚を楽しみにしています。彼の絶妙な演技がどのように表現されるのか注目です。
広瀬すずは、過去の舞台経験を踏まえ、今回もすばらしい先輩たちと共に学びながら挑戦することに光栄を感じています。その成長を見守ることができるのはファンにとっても嬉しい要素です。
深津絵里は、野田との長い付き合いを振り返りつつ、新作への挑戦を心強く感じているとのこと。彼女の独特な魅力で、この舞台がどんな化学反応を起こすのか、それもまた楽しみな点です。
その他のキャスト
主要キャストには大倉孝二、橋本さとし、高田聖子、川上友里、橋爪功などの顔ぶれも揃っており、彼ら全員がどのような演技を披露するのか、期待が高まります。特に、初共演となる広瀬すずと深津絵里の新たな化学反応に大きな注目が寄せられるでしょう。
舞台のスケジュール
『華氏マイナス320°』は2026年4月10日に東京芸術劇場で初日を迎える後、北九州、大阪での公演が続き、7月にはイギリス・ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場でも上演されます。この国際的な舞台での上演が、野田秀樹の演出と作品の質をさらに高めることは間違いありません。
特に期待されるのは、野田作品における特異な世界観が現代の科学や社会問題にどのように呼応してくるか、その深みを味わえることでしょう。
この豪華キャストと独創的なストーリー展開による、舞台『華氏マイナス320°』は、まさに2026年の演劇界の話題作になるに違いありません。チケットの発売も間もなく始まるので、ぜひチェックしておきたいですね。