京都の春を彩る「都をどり」は見逃せない華麗な伝統舞踊
2026年、京都の春の訪れを告げる恒例行事「都をどり」が再び幕を開けます。この魅力的な公演は、4月1日から30日までの間、祇園甲部歌舞練場にて行われ、約50名の芸妓舞妓たちが華麗な舞を披露します。今年の演目は、寛永行幸400年にちなみ、特別なタイトル『寛永行幸都華麗』となっています。
公演の魅力とは
「都をどり」は、もともと明治5年に始まりました。華やかな舞が繰り広げられるこの公演は、普段はお座敷でしか会えない芸妓舞妓たちと直接触れ合える貴重な機会です。毎年、異なるテーマが設定され、観客を楽しませてきました。今回の公演では、江戸時代の歴史的な出来事である寛永行幸がテーマです。これは、徳川幕府の大御所・秀忠と三代将軍・家光が後水尾天皇を二条城に迎え入れ、五日間にわたって行われた饗応行事で、朝廷と江戸幕府の融和を象徴しています。
公演の内容
公演は約1時間構成で、明るい浅葱色の着物を着た舞妓たちが「ヨーイヤサァー」の掛け声とともに一斉に登場する「総をどり」から始まります。また、中ばさみと呼ばれる別踊も含まれており、全八景から成るこの舞台では、寛永文化や京都にゆかりのある風景を、四季の美しいモチーフと共に表現します。舞の振付は、創始から変わらず伝統的な「京舞井上流」によって担われており、人間国宝の井上八千代氏が指導を行っています。
特設の衣装と音楽
毎年新しく作られる衣装は、京友禅の着物と西陣織の帯を用いたものです。これらはすべて、熟練の職人によって手作りされており、その美しさは他に類を見ません。さらに、公演では生演奏の三味線や唄に合わせて踊りが展開され、一度も幕を下ろさない舞台転換が特徴的なことから、観客は常に舞の世界に引き込まれます。これまでに名だたる文人や皇族にも愛されたこの公演は、伝統芸能の魅力を存分に感じることができます。
チケットと詳細情報
チケットは、2026年1月6日から公式HPで販売開始されます。観劇チケットは全席指定で、価格は茶券付き一等観覧席が7,000円、一等観覧席6,000円、二等観覧席4,000円、学生料金は2,000円となっており、詳細は公式HPで確認できます。
さらに、「都をどり」の公演前には、茶席にて京風島田まげを結った芸妓が披露するお点前を観ることができます。これは、明治5年の都をどりのために考案されたもので、伝統を重んじる素晴らしい体験となることでしょう。
花街文化を体感
公演が行われる祇園甲部歌舞練場は、国指定の登録有形文化財であり、改修後もその美しい姿を保ちつつ最新の設備が整っています。また、2024年には「祇園 花街芸術資料館」がオープンし、芸妓舞妓文化の魅力をさらに深く知ることができる施設も併設されています。「都をどり」は、京都の春の風物詩として、心温まる体験を提供し、多くの人々に愛され続けています。皆さんもこの貴重な機会を逃さず、ぜひ参加して、春の京都を存分に楽しんでください!