驚愕の“お口年齢”とは?
近年、私たちの口腔の健康状態が実年齢よりも進行していることが多くの研究によって指摘されていますが、アース製薬株式会社の調査によってその驚きの結果が明らかになりました。全国を対象にしたこの調査では、口内の健康状態を「お口年齢」として表し、実年齢との差を算出したところ、平均で
12.8歳の差が見られたのです。これは全国的に見て、私たちの口腔の状態が思った以上に進んでいることを示しています。
調査の背景
この調査は、北海道から九州まで、日本全国の7つの地域で行われ、20代から60代までの男女3,500人が対象となりました。参加者は、歯や口内の状態、生活習慣などを基にしたチェックシートに答え、その結果から算出されたお口年齢が実年齢に対してどれほどの差があったかを分析しました。結果として、年齢別に見ると特に40代でお口年齢が進行しており、実年齢との差が最も大きいことが分かりました。
食生活が与える影響
調査結果の中で特に興味深いのは、40代の約半数が「ほぼ毎日間食をする」と回答している点です。対照的に、20代ではこの回答が40.7%であることからも、間食の頻度が高いほどお口年齢が上がる傾向があることが浮かび上がっています。間食は、歯や歯茎に必要なオーラルケアの頻度を減少させる可能性が高く、この習慣が歯の健康に与える影響が懸念されます。
地域別の比較
また、地域による差も顕著で、最もお口年齢が高いのは「東北地域」であり、実年齢との差が+20歳以上という結果が出ています。一方で、関東地域ではこの差が最も小さく、歯科医院での検診を受ける頻度が高いことがその要因とされています。地域特有の生活スタイルやストレスの影響も顕著で、日常的に会話をする機会が減ることで、唾液の分泌が低下し、口内環境の悪化が進んでいる可能性も考えられます。
おうち時間とお口年齢
近年のリモートワークの普及が、お口年齢に影響を及ぼすことも判明しました。「おうち時間」が長い生活スタイルが、お口年齢を実年齢よりも高くする傾向にあると考えられます。
専門家のアドバイス
予防歯科の野尻真里先生は、「実年齢に近い良好なお口環境を維持するためには、日常的なオーラルケアと、定期的な専門ケアが欠かせない」と語ります。毎日の歯磨きだけでなく、舌の清掃や虫歯予防に関する習慣を取り入れることが、口内の健康を保つ秘訣です。私たち一人ひとりが、日々の小さな意識の積み重ねを続けていくことで、より健康的なお口の環境を作り上げていけるでしょう。
結論
この調査結果は、私たちの日常生活において口腔ケアの重要性を再認識させるものです。お口の健康を保つためには、日々の食生活や生活習慣に気を付け、小まめなケアを心がける必要があります。今すぐ、あなたのお口年齢をチェックして、より良い口腔環境を目指してみませんか?