ヴァン クリーフ&アーペルが2025年8月に発表した2つの新作ウォッチは、メゾンの創業以来のインスピレーションである“自然の生命力”に捧げられています。この新シリーズは、“ペルレ エクストラオーディネール フリュイ アンシャンテ”という名を冠し、特に魅惑的なミルティーユとフランボワーズのデザインが特徴です。
これらのウォッチは、太陽の光を受けて実るベリーの美しさをファソネ エナメルで精緻に表現しており、見る者を惹きつけます。イエローゴールドで縁取られたケースの中には、摘み取りたくなるような果実がたわわに実っており、甘美な魅力を放っています。ベリーの豊かな丸みと艶やかな光沢は、独自に開発されたファソネ エナメル技法によるもの。単なる時計ではなく、まるで小さな絵画のような作品です。
さらに、これらのモデルには、ダイヤモンドをあしらった妖精たちが優美に描かれており、彼らの遊び心が感じられます。妖精の羽には輝くダイヤモンドが使用され、ケースの縁を華やかに演出。フランボワーズモデルにはてんとう虫、ミルティーユモデルには蝶の繊細なエングレービングが施された裏蓋が添えられています。これにより、両モデルは独自の物語を持ち、時計に生命を与える要素となっています。
メティエダール(職人技)の融合により、時の流れを織り成す幻想的な世界が創造されます。ジュネーブにある時計制作工房では、ヴァン クリーフ&アーペルの職人たちが伝統の技術を受け継ぎ、エナメルに命を吹き込んでいます。ペルレ エクストラオーディネール フリュイ アンシャンテ シリーズでは、彫刻や質感を表現するために細心の注意が払われたゴールドにエナメルを重ねており、その仕上がりは驚くべき深さと立体感を映し出しています。
特にファソネ エナメル技法は、ヴァン クリーフ&アーペルが新たに開発した革新で、従来のエナメル技法を超える美しさを実現しています。完成までには数年の時間がかかることもありますが、その一つ一つのウォッチには科学と芸術の触れ合いから生まれる独自のストーリーが込められています。
この2つのウォッチは、ただの時間を示す道具ではなく、視覚的な驚きを提供し、所有者に物語を語りかけるアートピースなのです。エクストラオーディナリー ダイヤル コレクションの一部になったこれらの作品は、時計制作の職人技とアートが交わり、表現された美しい瞬間を刻んでいます。各モデルは300時間以上の作業を経て完成し、様々な技術が融合した作品となっています。
ヴァン クリーフ&アーペルは、職人たちが一つ一つのデザインに情熱を注ぎ、生命を吹き込むことを大切にし続けています。今後も彼らの作品から目が離せません。