「思い込み睡眠」の実態
2025-05-29 11:00:18

体感と実際の睡眠に差が!東大スタートアップが実施した睡眠調査の実態

体感と実際の睡眠に差が!東大スタートアップが実施した睡眠調査の実態



東京大学発のヘルスケアスタートアップ、issin株式会社は、125名を対象に「スマートリカバリーリング」を使用した睡眠調査を行いました。この調査の結果、およそ半数が自分の体感と実際の睡眠時間に差があることを認識しており、特に「思い込み睡眠」の実態が明らかとなりました。その詳細を見ていきましょう。

調査の背景と目的



issin株式会社は、家族の健康維持・増進を目的としたテクノロジーの開発を行っている企業です。彼らが提供する「スマートリカバリーリング」は、装着するだけで睡眠やストレス、活動量を測定できるデバイスです。その性能を生かし、今回の調査を通じて現代人の睡眠に関する意識を探りました。

1. 思い込み睡眠の実態



調査結果では、54%の回答者が体感と実際の睡眠データに差があると認識し、そのうち34%が「思っていたよりも短かった」と回答しました。このことは、「眠れているつもり」であっても、実際には十分な休息が取れていない人が多いことを示しています。睡眠コーチの角谷リョウ氏は、科学的なデータに基づいた睡眠の評価が必要であり、個人の主観だけではなく、データを基に改善を図る重要性を指摘しています。

2. 睡眠の可視化とデバイス使用の傾向



睡眠の可視化を行った約90%が「時計型デバイス」を使用していますが、装着の煩わしさを訴える人も少なくありません。「着けて寝るのに抵抗があった」「心地悪く感じた」など、デバイスがストレスの原因となっている点も改善を要する課題です。角谷氏は、ストレスの少ないデバイス選びが睡眠改善の第一歩であると述べています。

3. 睡眠と体重管理の認識



驚くべきことに、58%もの人が「睡眠と体重管理の関係を知らなかった」と回答しています。質の良い睡眠が食欲のコントロールや代謝機能に影響を与えることは、多くの専門家の知見ですが、まだ広く認知されていない現状です。睡眠管理に意識的な層の94%が何らかの改善行動を実施し、その結果、健康管理に繋がっていることが示唆されます。

4. 生活習慣の変化の実感



調査に回答したユーザーのうち、55%が「睡眠の質・回復」を意識するようになり、42%が入眠・起床時間を意識するようになったと回答しました。ストレス対策や運動量の見直しなど、多くのポジティブな行動変容が見られ、少数ではありますが、体重が減少したという具体的な成果も報告されています。ここでも、睡眠の可視化が生活習慣全体に良い影響を与えていることが分かります。

まとめ



issin株式会社の調査は、現代人が持つ「思い込み睡眠」の実態を浮き彫りにし、睡眠の可視化の重要性を強調しています。良質な睡眠が健康を保つ鍵であるとの認識を広め、適正なデバイス選びを行い、生活習慣全般の改善に繋げていくことが求められているのです。言い換えれば、睡眠を可視化することで、見落としがちな健康の取り組みにも繋がるのです。これからの時代、睡眠管理がますます重要になることでしょう。


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