神戸市で始まる制服リユースシステム「UNINOWA」
2026年の初め、神戸市で新たな制服リユースプラットフォーム「UNINOWA(ゆにのわ)」の運用が始まります。このサービスは、神戸市立中学校62校を対象に、卒業や成長に伴って不要となった制服を次の持ち主にギブアンドテイクする仕組みです。中でも注目すべきは、経済的な負担の軽減と環境への配慮がその目的として掲げられている点です。
「UNINOWA」導入の背景と意義
神戸市教育委員会は、物価高の影響を受ける保護者への配慮と、教育現場に多様性を持たせる目的で、2023年度から「神戸モデル標準服」として共通デザインの制服を導入しました。この標準服の特性を活かし、全市的なリユースの仕組みが構築されることで、生徒と保護者の経済的負担軽減を狙っています。これにより、保護者には安心して制服売買ができ、環境にも配慮した循環型社会の実現が期待されています。
具体的な運営内容
「UNINOWA」は、同じ学校の保護者同士が直接売買を行う無料のフリーマーケットとして設計されており、公式サイトから簡単に出品・購入ができます。商品の取り扱いは、学校ごとの登録制で、各保護者のプライバシーを守る匿名対応が用意されています。これにより、手間や時間をかけずにスムーズな取引が実現されます。
この取り組みは、自治体共通型制服を持つ学校の設置において、リユースを進めるための非常に良いモデルケースに位置付けられています。運営パートナーであるカンコー学生服は、この取り組みを通じて持続可能な制服運用の確立に貢献していく考えです。
「UNINOWA」サービスの詳細
「UNINOWA」の運用は、2026年1月から2027年5月末までの予定で、多様なアイテムが取り扱われます。神戸モデル標準服に関わるアイテムとして、ブレザー、スラックス、スカート、シャツ、ニット、ネクタイ等が対象となります。購入者は過去の使用者からリーズナブルな価格で新品に近い状態の制服を手に入れることができ、評価を気にせずに利用可能です。
保護者や学校関係者の反応
この取り組みに対し、学校関係者や保護者からは「経済的負担が軽減されるのは大変助かる」との声が上がっており、またかつては祭りのようなバザーが盛況であったものの、コロナの影響でその機会がなくなったこともあり、大きな期待が寄せられています。特に、学校の枠を越えた形での制服リユースに取り組むことにより、地元神戸の価値向上とともに、全国への展開も視野に入れた大きな一歩が期待されています。
まとめ
「UNINOWA」は、ただの制服リユースにとどまらず、家計のやりくりを支え、環境保護にも貢献するという意義深いプロジェクトです。神戸市の制服リユースシステムは、未来の持続可能な教育を目指す上で重要な試みといえます。このプラットフォームの拡大が、他の自治体でも採用されることに期待が寄せられています。