アールティの新しい仲間、RIC90 TypeRの登場
2023年6月、株式会社アールティは新型着ぐるみロボットRIC90 TypeRを大々的にお披露目し、その初日のパフォーマンスは観客に感動をもたらしました。このロボットは、2025年の大阪・関西万博の公式マスコット「スフラ」の中の人として活躍し、来場者との心温まる交流を実現しました。
新型ロボットの特徴と魅力
RIC90 TypeRは、アールティが長年にわたり開発してきた技術の集大成ともいえる存在です。その動きは自然で、人間に寄り添ったパフォーマンスが可能です。来場した子どもたちと優しくハグを交わし、瞬時に笑顔をもたらすその姿は、まさに「人と触れ合えるロボット」の理想を具現化しています。
また、RIC90 TypeRは軽量であり、女性でも簡単に扱える設計となっており、スーツケースに収まるほどのコンパクトさを持っています。このため、会場での迅速な移動や設置が求められる万博という特殊な環境でも、その特性が十分に活かされました。万が一のトラブルが発生しても、スタッフが一人で抱え移動することができる設計が高い評価を得ています。
安全性を徹底追求
本機は安全性にも配慮されており、観客との接触を安全に楽しむことができるよう設計されています。フレーム骨格には、人の指や体が挟まれにくい工夫が施されており、できる限り「危険」を排除する努力がなされています。この人とロボットの安全で心温まるハグの実現は、エンターテインメント業界に新たな地平を切り開くものとなるでしょう。
フィジカルAIの活用
アールティが大切にしている「ロボットのいるくらし」を実現するためのフィジカルAI技術も搭載されています。RIC90 TypeRには、顔認識機能やインタラクティブな会話を行う能力があり、観客一人一人に異なる反応をすることが可能です。これにより、来場者はただ見るだけでなく、感情的なつながりを感じることができ、より深い体験が演出されました。
今後の展望
「スフラ」としての成功を収めたRIC90 TypeRは、今後のイベントやテーマパークでの利用が期待されています。教育現場や舞台製作など多くの場面で、単なる道具ではなく、共感と感動を生み出すパートナーとしての役割を果たしてくれることでしょう。
おわりに
アールティは、今後も人間とロボットの相互作用の可能性を広げ、さらなる技術革新を追求していくとのこと。その中で、RIC90 TypeRはその先駆けとなり、多くの人々の記憶に残る存在となるに違いありません。詳しい情報や入手方法は、アールティの公式ウェブサイトをご覧ください。さあ、未来のエンターテインメントを共に体験しましょう!