食品製造業のDXを進化させる新たな連携
近年、食品製造業界ではデジタルトランスフォーメーション(DX)が求められています。データの一元管理や教育の標準化、さらには多言語対応といった課題に直面する中、RUN.EDGE株式会社と株式会社カンブライトが手を組み、新たなソリューションを提供することになりました。今回は、この連携の背景やメリットをご紹介します。
新しい連携の背景
食品製造業では、HACCP(危害分析重要管理点)規程の義務化により、記録管理が重要になっています。その一方で、ベテランの技術に依存したOJTや、多国籍スタッフとの言語の壁、熟練者のノウハウが暗黙知となり進歩が滞るといった現実もあります。これらの問題を解決するために、RUN.EDGEの「TAGURU」とカンブライトの「ツクルデ」が手を組んだのです。
「TAGURU」は映像技術を基にした動画マニュアルを提供し、「ツクルデ」は食品製造業に特化したクラウド型の帳票管理システムです。今回の連携により、これらのシステムがシームレスに統合され、作業の流れや手順を動画で確認しながら、帳票を一元管理することが可能になります。
具体的な連携内容
この連携によって、以下のような新機能が実現されます:
1.
ワンクリックでのアクセス:ツクルデの帳票からTAGURUの動画に直接アクセスでき、手順や注意点を即座に視覚的に確認できます。
2.
教育の標準化:ベテランの手技を動画に記録し、帳票でその習得度合いを測定することで、社内教育の均一化が図れます。
3.
多言語対応:字幕の自動翻訳機能により、外国籍スタッフの教育を効率化し、言語の壁を克服します。
4.
監査対応のスムーズ化:帳票と動画のセットで、必要なデータを迅速に提示できるため、HACCPやISOの監査準備も容易に行えます。
今後の展開
RUN.EDGEとカンブライトは、今後の展開に関しても計画を進めています。予定されている共同ウェビナーや現場見学会では、この新しいシステムの実際の活用シーンを紹介し、ユーザーの声を受ける機会を設ける予定です。また、AIを活用した「動画×帳票」のクロス分析ダッシュボードの提供も視野に入れています。
さらに、冷凍食品や惣菜、ベーカリーなどのサブセクターでも、このシステムを利用した実証実験を進めるとのこと。これにより、食品製造業における効率化が進むことが期待されます。
まとめ
RUN.EDGEとカンブライトの連携により、食品製造業の現場がデジタル化されることで、過去の課題を一気に乗り越えるチャンスが生まれました。今後の展開も注目しつつ、業界全体のDX推進が如何に進んでいくのか、期待が高まります。これからの食品製造業の進化に、ぜひご注目ください。