圧倒的ギターバトルが繰り広げられた追悼ライブ!
2023年1月に亡くなったギターヒーロー、ジェフ・ベック。その偉業を称えるべく、ジェフのマネージメントから正式に許可を得たライブが東京・有明アリーナで開催されました。参加したのは、Char、布袋寅泰、松本孝弘の3人のギタリスト。彼らはそれぞれ異なるスタイルを持ちつつも、ジェフ・ベックの音楽への深い愛情を共通に抱えていました。
この特別なイベント「A Tribute to Jeff Beck」は、エリック・クラプトンが中心となり行った追悼コンサートに続く形で実現したもの。出演陣には、ジェフが在籍していたバンドのメンバーも加わり、会場は熱気に包まれました。
豪華なセットリストと圧巻のパフォーマンス
ライブは、Charがオープニングを飾り、彼の代表曲「レッド・ブーツ」でスタート。この日、Charが披露した曲は大半が初期のジェフ・ベック・グループの楽曲で、ギターのフレージングやヴィブラートがファンを魅了しました。
次に登場した松本孝弘は、情感あふれる「哀しみの恋人達」など、フュージョン期の名曲を披露。聴き馴染んだフレーズに松本自身の色を加えた演奏は、観客の感情を揺さぶりました。
そして布袋寅泰が、ジミー・ホールをフィーチャーした「ピープル・ゲット・レディ」を通して、ジェフのギターの情感を丁寧に再現しました。布袋とCharのジョイントパフォーマンス「フリーウェイ・ジャム」や「ブルー・ウインド」、二人の自由なギタープレイは観客のボルテージをさらに高めました。
共有されたジェフ・ベックの精神
この日、アンコールとして演奏されたのは3人揃っての「ゴーイング・ダウン」。トリプル・ギター・バトルは圧巻で、全体で約2時間に渡る18曲の演奏は実に素晴らしいものでした。観客からは大きな拍手が送られ、ジェフ・ベックの愛する音楽がしっかりと引き継がれていることを感じさせました。
布袋寅泰はMCで「我々はジェフから教わったスピリットを皆さんと一緒に楽しみたい」と語り、彼の存在がいかに多くの人々に影響を与えているのかを改めて実感しました。この日のステージを通じて、Char、布袋、松本の3人は、それぞれがジェフの精神を受け継ぎ、新しい音楽を創造していくことを感じさせるものでした。
まとめ
今後も、彼らはそれぞれのスタイルを通じて、ジェフ・ベックから受け継いだ音楽のセンスを表現していくことでしょう。この追悼ライブは、一夜限りの特別なイベントでしたが、同時に新たなスタートを切る瞬間でもありました。音楽の力を知る3人が進化を続け、それぞれの魅力を伝えていく姿が楽しみです。