地域協働で生まれるファッションとビューティの新たな街作り
ファッションやビューティ業界が地方と手を組むことで、新たな地域の魅力を引き出す動きが活発化しています。2月10日号の「WWDJAPAN」では、これらの企業が地方の抱える課題をどのように解決し、地域の活性化に貢献しているのかを深掘りしました。
近年、多くのアパレル企業やビューティブランドが地域自治体と連携を強化しています。2010年代の中頃からは、地域問題解決のための包括連携協定が次々と締結され、企業と地方がタッグを組むケースが増加しています。ただし、協定の締結が目的となりがちで、継続的な活動が難しくなる場合も少なくありません。特に民間企業にとっては、持続的な収益を確保することが容易ではないため、形骸化してしまう事例も観察されています。
需要が高まるクリエイティブな協力
では、なぜ今、アパレルやビューティ業界の力が求められているのでしょうか。「無印良品」や「ジンズ」、「シロ」といったブランドの成功事例に焦点を当て、これらの企業が地域に何をもたらしているのかを見ていきます。特に、アパレルやビューティ企業のクリエイティビティは、地域の風土や文化にどのように影響を与えているのか、具体的な変化を検証しています。
特集の後半では、最近連携協定を結んだ企業のインタビューを通じて、自治体が期待していることや協働の目的を探ります。特に、ファッションとビューティを融合させたふるさと納税返礼品の企画も注目のポイントです。「ビームス」のレポートも交え、これらの新しい試みが地域にもたらす影響を探ります。
パリのオートクチュールコレクション
さらに、本号ではフランス・パリで行われたオートクチュールコレクションについてもレポートします。アレッサンドロ・ミケーレの「ヴァレンティノ」や色彩豊かな各ブランドのドレスを6ページにわたり紹介し、装飾主義のトレンドやビジュアルの魅力を伝えています。
ファッション&ビューティパトロールコーナーでは、双子のクリエイター「タケル」と「ヤメピ」が創刊した「コメットマガジン」にもスポットを当て、2000年代のカルチャーからインスパイアを受けたクリエイティブの世界を探ります。このように、地域とファッション、ビューティの融合が生む新しい価値は、これからの街づくりに大きな影響を与えるものと期待されています。
この特集を通じて、多くの読者に地域協働の重要性やアパレル、ビューティ企業の役割について考えてもらうきっかけとなれば幸いです。ファッションとビューティの力が地域を元気にし、未来に繋がっていく様子をぜひチェックしてください。