驚きのスキンケア成分「レチナール」が登場
日本のスキンケア市場に新たな風が吹き込む。化学品の大手商社であるIMCDジャパンが、スキンケアトレンドの最前線に立つ「レチナール」を取り扱い開始。これにより、従来のビタミンA系成分に関する課題を解決し、美肌への道が開かれました。
レチノールとレチナールの違い
ビタミンAの一種であるレチノールは、多くのスキンケア製品に使用されており、年齢肌対策としても広く知られています。しかし、レチノールは肌の中でレセプターに結合するために分解が必要で、その効能が発揮されるまでに時間がかかるという難点を抱えていました。その点、レチナールは一度の代謝でレセプターに結合することができるため、より効率的に効果を発揮することが期待されています。
安定化されたレチナールの秘密
レチナールはその効果の大きさから注目される一方で、活性の安定化が難しく、刺激性のある成分とされていました。しかし、この課題を解決したのが、Hydroxysomes® Retinaldehydeです。これは米国のラボラトリースキンケア社によって開発された最先端の皮膚デリバリーシステムで、レチナールを安定化させ、高い浸透性を持たせると共に、刺激を緩和することに成功しています。
この新しい技術により、レチナールは海外の市場では既に販売が開始されており、その効果が実証されています。日本においても、IMCDジャパンによっての初登場が期待されています。IMCDジャパンのビジネスユニットマネージャーである茂住氏は、「このヒーロー成分が日本のスキンケア製品に活用されることは、非常に革新的である」と述べています。
開発の背景
Hydroxysomes®というデリバリーシステムは、LSC社の創業者Zari女史の研究から生まれました。彼女は15歳で大学に進学し、その後、世界的に評価の高い医学研究機関で学びました。Zari女史は、ドラッグデリバリーに関する問題について気づき、そのことがきっかけで、皮膚にアクティブ成分を効果的に浸透させる方法の探求に取り組むことになります。
彼女のビジョンのもと、LSC社は「高品質なスキンケア製品の革新を通じて、人々の生活の質を向上させる」という使命を掲げています。Zari女史は100以上の国際特許を保有し、その努力と熱意が現在の成果につながっています。
日本市場への展望
IMCDジャパンは、グローバルネットワークを活用して日本向けに様々な原料を提供しています。この新たなレチナールの取り扱いにより、国内の化粧品メーカーやOEMメーカーは、品質の高い製品開発にさらなる幅を広げることが可能になります。IMCDジャパンのテクニカルマネージャー八木氏も、「この技術が多くの人々に活用され、美容と健康のために貢献できることを期待しています」と語っています。
新たに日本に上陸したレチナールの可能性に期待が高まる中、私たちはその効果を実感し、毎日のスキンケアに取り入れていくことで、より健康的で美しい肌を手に入れることができるでしょう。今後の展開に注目が集まります。