大阪・関西万博への期待と関係者会合の成果を振り返る

令和7年9月16日、大阪・関西万博に関する関係者会合が総理大臣官邸で行われました。会合には石破総理をはじめ、多くの関係者が集まり、これまでの運営状況と残りの会期に向けた取り組みが議論されました。万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、多様な展示やイベントが開催され、国内外から多くの訪問者が集まる成果を収めていると報告されました。

この会合の中で、石破総理は改めて万博の重要性を強調し、これまでの成果に触れました。開幕からこれまでに、来場者数は2,000万人を超え、チケットの販売も累計で2,100万枚を突破したとのこと。ここまでの成功は、関係者が一丸となって取り組んできた結果であり、今後も黒字化が見込まれると述べられました。

さらに、万博を通じたビジネスマッチングや地方創生の観点からも参加者の交流が進んでいる点が評価されました。50人以上の海外の首脳が日本を訪れ、石破総理自身も40回以上の首脳会談を行うなど、外交面でも大きな成果を上げています。こうした貴重な経験を後世に伝えていくことが、万博開催に携わった私たちの責任だとも語られました。

また、万博の成功だけでなく、それに伴うハード・ソフト両面のレガシーの重要性についても触れられました。大屋根リングのような物理的なインフラはもちろん、万博を契機として生まれるイノベーションの実装も大切に考えられています。これらのレガシーの継承については、透明性を持った討議が進められるとのことです。

残り会期が27日となり、閉幕に向けた運営体制の強化が求められています。以前、地下鉄の運転見合わせにより、来場者に迷惑をかけた反省を踏まえ、安全に楽しんでもらうための対策を一層強化する意向が示されました。万博の成功裏な閉会式を迎えるためには、関係者一同が協力しあい、「あと27日」という言葉を忘れずに取り組んでいく必要があります。

大阪・関西万博は、多くの人にとって特別な経験となり、未来へ向けたさまざまな可能性を開く機会となることでしょう。これからの展開に大いに期待したいと思います。