ラランド・ニシダの新作小説が同時重版! 家族をテーマにした深い物語

ラランド・ニシダの新作小説が話題に！

お笑いコンビ「ラランド」のニシダ氏が新たな小説集『ただ君に幸あらんことを』を2025年1月31日に発表し、発売からわずか1週間での重版が決定するという快挙を成し遂げました。この作品は、前作『不器用で』に続くもので、特に「家族」をテーマとした二つの物語が収められています。

小説『ただ君に幸あらんことを』の魅力

本作には、表題作「ただ君に幸あらんことを」と「国民的未亡人」という二つの作品が収められています。「国民的未亡人」では、誰もが知る有名な夫を亡くした女性が主人公。彼女は寂しい思い出を抱えながらも、夫の三回忌を迎えるため東京に向かいます。この物語は、愛する人を失った痛みや孤独を描き出し、読者に深い共感を与えます。

一方、「ただ君に幸あらんことを」は、主人公の大学生が六歳下の妹を守ろうと奮闘する姿を描いています。家庭内で受けたつらい経験を持つ彼が、妹に対して同じ思いをさせないよう枕元に立つ姿は、家族愛や絆の大切さを再認識させてくれます。

作品への推薦コメント

この作品は多くの読者から感動の声を集めており、金原ひとみ氏は「自分とはかけ離れた人たちでも、この救いの願いや後悔の感情には皆覚えがあるはずだ」と述べています。また、佐久間宣行氏は「深く刺さって抜けない棘のような思い出を、優しく解きほぐしてくれる」と指摘し、その深さを絶賛しています。

ニシダ氏のコメント

著者のニシダ氏は、自身のInstagramにて「二冊目の小説を出したことは木をたくさん切り倒した証拠。これからも執筆を続けるので、ぜひお手に取って読んでください」と語り、読者への期待を寄せています。彼の情熱が詰まった作品が、どれほどの反響を呼ぶのか注目です。

書誌情報

『ただ君に幸あらんことを』は、224ページの上製本で、定価1,760円（税別）です。装丁は池田進吾氏が手がけ、装画は辻本大樹氏が担当しています。出版元のKADOKAWAは今後の展開にも注目が集まります。

上記のリンクより詳細ページにアクセスすることが可能です。

ニシダ氏のデビュー作『不器用で』も要チェック

また、2023年7月に発売された初の小説集『不器用で』も好評を博しています。この作品は、鬱屈した日常を送る人々に寄り添う五つの物語を収録。細やかな観察眼と表現力が光る内容に、心を打たれること間違いなしです。

Nishida氏の作品は、個々の物語が抱える重みや感情を丁寧に描写しており、これからも彼から目が離せません。新作とともに、デビュー作もぜひ堪能してください。