星野温泉で楽しむ「温泉クラシックス」
2025年2月28日、軽井沢の星野温泉 トンボの湯にて、音楽と温泉を融合させた特別なイベント「温泉クラシックス」が開催されました。これは、2024年7月に開催された初回が好評だったことを受け、待望の再開催となったものです。冬の温かい雰囲気の中、多くの観客が素敵な音楽に浸りながら、心と体を癒されました。
会場のトンボの湯はその高い天井が音響効果を生み出し、まるで音楽のために設計されたコンサートホールのような空間です。その中で繰り広げられるのは、ピアノと弦楽四重奏による美しい音色です。特に注目されたのが「サウナクラシックス」シリーズの演奏で、ここではユニークな曲目が披露されました。ピアノ五重奏曲《入浴》や弦楽四重奏曲《ロウリュ》は、聴衆を魅了してやみませんでした。
演奏者には、米津真浩(ピアノ)、清水咲(第1ヴァイオリン)、長島安里紗(第2ヴァイオリン)、菊池真澄音(ヴィオラ)、小野順平(チェロ)といった実力派が揃い、その華やかな演奏が観客の心を掴みました。ショパンの《英雄ポロネーズ》では、米津の指先から放たれる音楽が会場中に響き渡り、感動を呼び起こしました。また、モーツァルトの弦楽四重奏曲第17番では、弦楽器ならではの柔らかな音色が、湯の温もりと絶妙に調和しました。
アンコールでは、バッハの《主よ、人の望みの喜びよ》が披露され、幻想的な雰囲気の中、会場は感動に包まれました。温泉の湯けむりに包まれた心地よい空間で、音楽が一層際立つ特別な時間でした。
この「温泉クラシックス」は、冬の澄んだ空気の中で、心も体もほっこりと温まる体験を提供しています。参加者も皆、このユニークなイベントの再開催を心待ちにしており、今後の展開を楽しみにしています。温泉と音楽の、美しいコラボレーションは、良い思い出として心に残り続けることでしょう。今後も、音楽と温泉を楽しむこのようなイベントが開催されることに期待が高まります。