乳がんの啓発活動が夜空に浮かぶ
2025年10月1日、東京都千代田区の丸の内にて「乳がんのない世界へ 2025」のシークレットドローンショーが開催され、夜空に浮かぶ360機のドローンが美しいピンクリボンを描きました。このイベントは、33年間にわたって乳がんの啓発活動を行ってきたELCジャパンが主催し、特に「美しい絆で、乳がんのない世界へ」というテーマのもと、多くの人々にその思いを伝えるために実施されました。
### ELCジャパンの活動
ELCジャパンは1992年から乳がんの啓発や研究支援を行っており、毎年10月を「乳がん月間」と定め、全国で様々なキャンペーンを展開しています。この日のドローンショーは、その活動の一環として行われ、参加者には特別なひとときが提供されました。
挨拶の言葉を述べたのは、ELCジャパン合同会社の職務執行者社長、ジェームズ アクィリナ氏。彼は「乳がんのない世界」を目指し、長年活動を続けていることに感謝の意を表しました。さまざまなアクティビティを通じて、世界中の人々がつながり合えることの重要性が強調されました。
### 小池百合子知事のメッセージ
小池百合子東京都知事も登場し、乳がん啓発のシンボルであるピンクリボンバッジを胸につけて、受診の大切さについて訴えました。彼女は、都内における乳がん検診の受診率が約50%で、直近10年間で20%上昇したことを紹介しつつ、60%以上を目指す必要性を述べました。
「乳がんは早期発見・早期治療によって、9割以上の方が治癒します」と小池知事は語り、受診を呼びかけました。さらに、東京都では「TOKYO#女子けんこう部」という特設サイトを通じて、マンガを利用したわかりやすい情報提供を行っていることも紹介されました。
### 参加者の心に響く言葉
イベントの最後にアクィリナ氏は、エヴリン H. ローダーの言葉を引用し、「一人の力では成し遂げることができません。多くの方の力が必要です」と述べ、乳がんのない世界を共に築くためにはみんなの協力が不可欠であることを強調しました。また、小池知事も「自分ごととして考えてほしい」と参加者に呼びかけ、早期発見と早期治療の重要性を再確認させました。
### 夜空を彩るピンクリボン
点灯式では、カウントダウンの合図とともに、360機のドローンが同時に点灯し、東京の夜空に美しいピンクリボンの形が浮かび上がりました。この約15分間のドローンショーは、参加者の心に「乳がんのない世界へ」というメッセージを強く印象づけました。
### まとめ
この特別なイベントを通じて、乳がんに関する認識が更に高まることを期待します。ELCジャパンがこれまでの活動を引き続き行い、皆がひとつになって乳がんのない未来を目指すことを願います。私たちも、自分たちの健康を守るために情報を受け取り、行動を起こす必要があります。