牛乳配送に変革をもたらす!冷蔵機能付き燃料電池トラックの導入
江崎グリコ株式会社と鴻池運輸株式会社が、乳業業界初となる冷蔵機能を備えた燃料電池トラック(FCEV)の導入を発表しました。この取り組みは、2026年1月20日からスタートし、主に岐阜県の小学校へ学校給食用の牛乳を配送する役割を果たします。燃料電池トラックは、環境に優しい選択肢として注目を集めています。
環境への配慮
この新しいトラックは、従来のディーゼルトラックと比較して、年間で約29.9トンもの二酸化炭素(CO₂)の排出削減を見込んでいます。燃料電池は、水素と酸素の化学反応を利用して電気を生成し、排出されるのは水のみ。環境にやさしい仕様となっており、特に住宅地や学校周辺での運行に適しています。
導入の背景と目的
江崎グリコでは、持続可能な社会の実現を目指し、環境負荷を低減することを重要視しています。この目標を達成するために、冷蔵機能付き燃料電池トラックの導入に踏み切ったのです。一方、鴻池運輸も物流業界の脱炭素化を推進し、より環境に配慮した運送サービスを提供することを目指しています。
導入されたトラックの概要
今回導入されたトラックは、以下のような仕様です。
- - 積載量: 2,750kg
- - サイズ: 全長6.84m、全幅2.23m、全高3.00m
- - 航続距離: 約260km
- - 水素充填時間: 約10分から15分
- - 最大出力: 109kW
- - 製造者: いすゞ自動車
- - 台数: 1台
このトラックは、岐阜工場で製造された冷蔵品、特に小学校向けの牛乳を配送するために特別に設計されています。
環境教育への取り組み
さらに、両社はFCEVの導入を機に水素エネルギーの利用を促進します。岐阜工場内にはすでに燃料電池フォークリフトが導入されており、今後も水素の利用を拡大させる方針です。また、工場内に設置された水素ステーションは通常時だけでなく、緊急時にもトラックに水素を供給することができ、事業の継続性を確保します。
加えて、運用開始後には配送先の小学校で環境に関する授業を行い、FCEVや水素エネルギーについて理解を深めてもらいます。次世代に向けた環境教育を後押しし、持続可能な社会づくりに貢献することを目指しています。
今後の展望
将来的には、以下の点に注力していく予定です。
- - 温度帯ごとの運用可能性: 冷蔵・冷凍・常温など、異なる温度帯での運用の実現を目指します。
- - 大型車両への展開: 小型車両での実証を基に、大型車両や長距離輸送への活用を進め、より多くの物流分野でのゼロエミッション化を図ります。
- - 教育活動への参加: 小学校での出前授業など、次世代への環境教育を実施し、社会全体の意識を高めることに寄与します。
江崎グリコと鴻池運輸は、今後も食品物流における低炭素社会の実現にリーダーシップを発揮し、持続可能な社会に向けた取り組みを加速させることでしょう。