生理を考えるセミナー
2025-01-15 13:38:45

明治大学で生理をテーマにした新たなジェンダーセミナー開催!

明治大学で生理をテーマにした新たなジェンダーセミナー開催!



2024年12月16日、明治大学にて「生理セミナー」が開催され、参加者は現代社会におけるジェンダーの課題を「生理」という切り口から学ぶ貴重な機会を得ました。これは、株式会社Be-A Japanが運営する「GBA(Girls Be Ambitious)」プロジェクトによるもので、明治大学の学生保健委員会の主催で実現しました。

生理セミナーの背景



明治大学は、1929年に女子部を設立し、日本における女性教育の先駆けとして知られています。2024年上半期に大ヒットした朝ドラ『虎に翼』のモデルとなった元女性弁護士三淵嘉子氏もこの大学の出身です。最近では、ジェンダーに関する研究を推進し、男女共同参画社会の実現に取り組んでいます。今回のセミナーは、学生の健康を重視した取り組みの一環として、特に生理に関する意識を高めることが目的です。

セミナーの内容



セミナーは、Be-A Japanの代表取締役である髙橋くみ氏と商品開発責任者の中村千春氏が登壇し、4つのセッションに分けて進行されました。

1. 生理を知る。身体と文化の視点から



最初のセッションでは、生理に関する基本的な知識と、その背後にある文化的・歴史的な要因について議論しました。バイアスや誤解が生まれる背景についても触れ、参加者は生理がタブー視されることの意味や、それが女性の健康に与える影響を理解しました。

2. 生理用品ワークショップ



続いてのワークショップでは、生理用品の選択肢や使用法について、実際にナプキンや吸水ショーツに触れて学びました。このセッションでは、特に吸水ショーツに興味を持つ参加者が多く、その効果に驚く場面もありました。

3. ジェンダー格差はなぜ起きるのか



このセッションでは、生理をはじめとするジェンダー格差が生じる理由について考察しました。生理が「女性の問題」として扱われることが多い背景には、無意識のジェンダーバイアスが存在します。また、生理の貧困という問題が経済的な側面だけでなく、知識不足からも派生していることが議論されました。

4. 未来へつなぐアクションプランのディスカッション



最後のセッションでは、複数のグループに分かれ、各自でディスカッションを行いました。特に「生理を理由に学校や職場を休むことを許可すべきか」というテーマについては賛否が分かれました。中村氏は、体調不良を理由に性別を問わず休むことができる制度の重要性を強調しました。また、職業における女性の活躍についても議論が交わされ、女性のライフイベントに基づく制度改革が提案されました。

参加者の声



参加者からは「生理についての話ができる場が少ない中、このセミナーは貴重だった」との意見が多く、男性参加者からも「生理に関する理解が不足していたことに驚いた」という声が上がりました。セミナーを通じて、いかに生理が身近な問題であるかを知ることができ、さらなる理解を深めるきっかけとなっていました。

今後の展望



Be-A Japanは今後も「GBA」プロジェクトを通じて、ジェンダー平等と女性の健康意識の向上を目指し、セミナーを継続して開催する意向です。健康に関する知識を深めることで、学生たち自身が今後のキャリア形成に活かしていくことが期待されます。

今回のセミナーは、性別を問わず多様な意見が交わされ、未来の社会を考えるための一歩となったのではないでしょうか。参加者たちがこの経験を通じて得た知識と理解が、今後の活動にも影響を与えていくことを願っています。


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