変化する家族の食卓、幸福度を高める合理的な食生活とは
2025年度の「えがおの食生活研究」結果をもとに、今の時代における家族の食卓の在り方がどのように変化しているのかを探っていきます。
1. 調理スタイルの変革
最近の調査結果には、特にZ世代を中心とした若年層における「キャンセル調理」の傾向が顕著に表れています。調査によると、Z世代が最近1カ月に使用した調理器具は平均6.2個と、BB世代の11.1個と比べて4.9個も少ないことが分かりました。具体的には、包丁や料理ばさみなど、刃物を使わずに済む工夫が進んでいるのです。このような傾向は、忙しい日常の中で「無理なく気楽に料理を楽しむ」というポジティブな選択として捉えられています。
調理器具の使用を減らすことが、「手抜き」ではなく、クリエイティブで実用的なアプローチを生んでいると考えられます。さらに、包丁を使わない工夫により、料理が手軽になり、多くの人が調理に対して抱く心理的ハードルを下げています。
2. 価値観のシフト
また、調査には「そこそこ割り切りタイプ」が過半数に達したという嬉しいニュースも収められています。食事の準備に完璧を求めるのではなく、効率と満足度のバランスを重視するこの新しい価値観が、既婚女性の53.3%に支持されています。特にZ世代は75.6%と、他の世代に比べてこのスタイルを好むことが明らかになりました。これは家族の距離感や食生活のスタイルが個々の選択によって様々に変わったことを示しています。
3. 外食の利用法
かつて特別な日のために行っていた外食が、今や「日常のインフラ」として根付いています。調査によると、日常的に外食を利用する人は2025年には31.6%に達し、家族との時間を楽しむ息抜きとしての役割が強化されています。外食の選択肢もファストフードや定食屋など手軽なものにシフトしてきており、満足度も上昇しています。
4. 「手作り」の再定義
手作りと言えば、かつては「手間暇をかけることが愛情」とされていましたが、今やその定義も柔軟に変わりつつあります。特に若い世代では、市販の調味料や加工食品を賢く利用し、自らの工夫を加えることで「手作り」として受け入れられる傾向が高まっています。手間をかけずに「かろやかな手作り」を楽しむ価値観が広がっています。
このように、家族の食卓は多様性を持ち、個々のニーズによってよりフラットなコミュニケーションの場へと変化していることが分かります。家族それぞれが工夫を持ち寄り、共に楽しむ食卓作りが、今後の生活の中で重要なポイントとなっていくでしょう。
キユーピーは、引き続きこのような家族の変化を見据えて、ニーズに応じた商品開発を行い、より良い食生活を提案していくことを目指しています。