子どもたちの夢が世界へ響く!「ちくわっちゃ!」カンヌ国際映画祭正式出品
2025年5月に開催される第78回カンヌ国際映画祭のショートフィルムコーナーに、映画「ちくわっちゃ!」が正式に出品されることが決定しました。これを手がけたのは、子ども向けの演技ワークショップを主催する株式会社LPJで、監督兼脚本は三坂知絵子さんです。このプロジェクトは、子どもたちが楽しく演技を学び、自分の可能性を広げることを目的としています。
「ちくわっちゃ!」は、東京に暮らす小学生の兄弟、カイとヒロの成長を描いた物語です。夏休みを下関の叔母の家で過ごすことになった彼らは、豊かな自然や地元の人々との交流を通じて多様な価値観に触れます。その中で、下関の名産「ちくわ」が重要な役割を果たし、彼らに人生の大切なヒントを与えるのです。
監督のメッセージ
三坂監督は「この映画がカンヌ国際映画祭に出品されることが決まって、とても嬉しく思います」とコメントしています。作品には、故郷の山口県下関市での撮影が反映されており、地元の人々からの多大な協力に感謝の念を表しています。「年齢や性別を問わず、誰にでも夢に向かう特別な力があること。そして、その力を引き出すのは大切な人の笑顔だというメッセージを伝えたい」と語る三坂監督。その思いが、薄暗い時に観ると心が晴れるような作品を生み出したのです。
あらすじとキャラクター
この作品の主役は、小学6年生のカイ(井伊巧)と小学3年生のヒロ(松本悠希)です。彼らは、夏休みに下関の叔母マユ(我妻麻衣)のもとを訪れます。そこで彼らは、蓋井島という、神様が住むという言い伝えのある島で、自然と人々の魅力に触れ、多様な価値観を学んでいきます。
ある日カイは、地元の名産ちくわに感動し、それを世界中に広めるため、地元の人たちと配信番組を制作します。高評価なドローンショーを経て、カイは母に自らの決断を伝える重要なシーンが描かれるなど、物語がどのように展開していくのかが見どころの一つです。
キャラクターたちはそれぞれ個性的で、魔法のような夏休みを体験しながら小さな発見をして成長していく姿が描かれています。
LPJについて
株式会社LPJは、子どもたちの文化的活動を支援する団体です。演技を通して自分を知り、社会とつながることを目指すワークショップを数多く開催しており、子どもたちが集まり楽しく学べる場所を提供しています。LPJは特に子役活動をしている子どもたちを支援することに力を入れており、今後も続く映画祭で新たな挑戦を続けることでしょう。
今回は特別に短編版として制作された「ちくわっちゃ!」が、カンヌ国際映画祭のショートフィルムコーナーでどのように評価されるのか、その結果に多くの期待が寄せられています。
映画「ちくわっちゃ!」の詳細情報や、今後の活動は公式ウェブサイトやSNSで随時更新されているので、ぜひチェックしてみてください。子どもたちの真摯な演技と、心温まる物語を共に応援しましょう。