ピエールパオロ・ピッチョーリがバレンシアガの新クリエイティブ・ディレクターに就任
バレンシアガは新たな時代の幕開けを迎えます。2025年7月10日付けで、ピエールパオロ・ピッチョーリが同ブランドのクリエイティブ・ディレクターに就任することが発表されました。彼は、オートクチュールの巨星として知られ、これまでの豊富な経験と独自のクリエイティブな視点で業界をリードしてきました。
ピッチョーリは、過去10年間でバレンシアガを大きく発展させたデムナのクリエイティブ・ディレクションによる功績をしっかりと引き継ぎ、クリストバル・バレンシアガの伝統を守りながら新たな時代を切り開くことが期待されています。
ケリングのデピュティCEO、フランチェスカ・ベレッティーニは、彼の才能を称賛し、ピッチョーリがもたらすクリエイティブな感性はバレンシアガにとって理想的だと語りました。「彼のオートクチュールにおける卓越性は、バレンシアガのアイデンティティに新たな刺激を与えるでしょう」とのコメントが印象的です。
バレンシアガCEOのジャンフランコ・ジャナンジェリも、ピッチョーリの参加を歓迎し、彼のクリエイティブなビジョンがメゾンの進化に寄与することを期待しています。彼は「バレンシアガの新たな時代をともにスタートできることが嬉しい」と述べ、強い信頼を寄せています。
ピッチョーリ自身も、「バレンシアガというブランドは、これまで多くの人々によって支えられ、進化し続けてきた。具体的には、ブランドの美意識を失わずに進化するということが重要であり、その感謝の念は常に持ち続けている」とコメントしています。デムナとの関係性を大切にしつつ、彼は新たなストーリーを描きたいと語りました。
彼が手がけるコレクションの発表が待たれる中、バレンシアガの未来に向けてどのような新しいアイデアやスタイルが生まれるのか、非常に楽しみです。この新しいチームによって、バレンシアガがいかにさらなる飛躍を遂げるのか、その動向に目が離せません。
ケリングとは
ケリングは、ファミリー主体のグローバル・ラグジュアリー・グループであり、数々のクリエイティブブランドを傘下に持っています。彼らのビジョンは、各ブランドが独自のクリエイティブな表現を追求し、未来に向けてサステナブルなラグジュアリーを実現することです。グループ全体の売上高は2024年には172億ユーロに達するとのことです。
バレンシアガの歴史
バレンシアガは1917年、クリストバル・バレンシアガによって設立され、パリにてその名を広げました。以来、フォルムと技術の革新でモダンクチュールを定義し、現代のファッション界でも常に進化を続けています。ウィメンズ、メンズのプレタポルテや様々なアクセサリーに加え、現代の社会的責任にも配慮しながら新たなカタチでブランドのビジョンを実現しています。
今後ピエールパオロ・ピッチョーリがどのようにバレンシアガを革新し、ブランドの価値を高めていくのかに注目です。彼の手による初のコレクションは2025年10月に発表される予定で、全世界が期待を寄せています。