株式会社ブルックリンの2025年ベースアップ計画
株式会社ブルックリンは、2025年8月に全社員、パートおよびアルバイトを対象とした大規模なベースアップを発表しました。この昇給は18.1%に達し、時給は1100円から1300円に引き上げられることとなります。これにより、ブルックリンは東京都に位置するベーカリーと同等の時給水準を実現し、人材獲得競争に積極的に挑む姿勢を示しています。
給与の改定内容
ブルックリンの昇給は、2025年6月16日および8月16日に分けて実施されます。具体的には、6月には時給が100円アップし、その後8月にも再度同額のベースアップが予定されています。これにより、5年間での総昇給率は36.8%に達することになります。以下の表に、改定後の給与内容をまとめました:
対象 | 基本給 / 時給 |
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2025年6月16日 | 基本給:208,000円 / 時給:1,200円 |
2025年8月16日 | 基本給:226,000円 / 時給:1,300円 |
人材不足の背景
近年、労働集約型の業界では人材不足が深刻化しています。特に、日本の少子化が進行している中で、企業は優秀な人材を確保するためにますます難しい状況に立たされています。2024年の出生数は約68万人にとどまり、これはブルックリンの代表である長谷川啓太氏が生まれた1985年の約143万人と比較しても大幅に減少しています。このような状況を「静かなる有事」と呼ぶ声もあり、今後の人材獲得競争は非常に厳しいものになると考えられています。
ブルックリンでは、ただ「お客様に選ばれる」だけでなく、「働く人からも選ばれる企業」を目指して、今年も大胆な昇給を実施することを決定しました。
ブルックリンの魅力
株式会社ブルックリンは、2000年に長岡市で創業したベーカリーで、2010年には上越市に2号店をオープン。人気商品の一つ「メープルラウンド」は、2025年1月の「ジャパンフードセレクション」でグランプリを受賞しました。また「具たっぷりカレーパン」は、東日本揚げカレーパン部門で3年連続金賞を獲得しています。さらに、トレンドを取り入れた商品展開を行い、現在では「パンスイス」なども人気商品となっています。
働き方改革への取り組み
この会社は、働き方改革を推進し、日本のベーカリー業界でのトップレベルを目指しています。具体的には、有給休暇の100%取得、残業は月10時間以内、産休育休も100%取得可能です。これらの取り組みは、働く環境の改善に寄与し、より多くの人材を引き寄せる要因となるでしょう。
ブルックリンの今後の動向に期待が寄せられる中、企業としての責任感と社員への配慮を両立させる姿勢が、多くの人に希望を与えています。これからの人材獲得競争での成功を期待しつつ、同社の取り組みに注目していきたいと思います。