真の色彩が共鳴
2025-12-06 01:22:24

障害者と健常者が共鳴する「True Colors Festival Special Concert 2025」

障害者と健常者が共鳴する音楽の祭典



12月4日、東京の増上寺 大殿にて「True Colors Festival Special Concert 2025 共鳴の宴」が開催されました。このイベントは、日本財団DIVERSITY IN THE ARTSが主催し、多様な文化や障害の理解を促進することを目的としています。今年のコンサートは、企業活動における障害者の包摂をテーマとした国際会議「SYNC25アカウンタビリティ・サミット」と連携して行われ、グローバル企業の経営幹部約250名が招待されました。

DIVERSITY IN THE ARTSは、2016年から「True Colors Festival」を通じて、障害の有無に関係なく多様な芸術を体験する機会を提供しています。このプロジェクトは、すべての人々がその個性を大切にしながら共に生きる社会の実現を目指し、アートやエンターテインメントを通じて多様性の価値を再認識させるものです。

音楽でつながる心


今回の「共鳴の宴」では、エミー賞受賞作『将軍 -SHOGUN-』の音楽監督を務めた石田多朗氏が音楽を監修し、エジンバラ演劇祭で高評価を得た山田淳也氏が総合演出を手掛ける豪華な内容が特徴です。このような国際的な視点から、音楽は障害者と健常者の垣根を取り払う力を持つことが強く示されました。

コンサートは、和太鼓の響きとともに、障害者と健常者のダンサーによるインパクトのあるパフォーマンス「沈黙の中の音」でスタート。音楽と光の演出が融合し、観客の心を惹きつけます。続く「ちがいとの出会い」では、古来の日本楽器“雅楽”と西洋楽器とのコラボレーションが行われ、日本と西洋の伝統が一体となって美しい共鳴を生み出しました。これにより、異文化間の交流が生まれ、国境を越えた芸術の可能性が示されました。

また「ともに奏でる」では古典雅楽の演奏が行われ、「響きあう声と音なき言葉」パフォーマンスでは手話を交えた「蟹山伏」が披露されました。手話を使ってセリフを伝える試みは、障害のある人々の表現方法の新たな可能性を感じさせてくれます。

未来への架け橋


コンサートの後半では、ピアノ伴奏の「Over the Rainbow」や、アコースティックギターによる「Moonlight」、さらにはセリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」のアレンジが披露されました。車椅子のダンサーも自由に舞い、彼らのパフォーマンスは感動を呼び起こしました。さらに、エンニオ・モリコーネのメドレーや坂本龍一の名曲「戦場のメリークリスマス」も登場し、誰もが知る音楽が観客を魅了しました。最後には、音楽監督の石田氏による楽曲「常世」で締めくくられ、心温まるエンディングを迎えました。

「True Colors Festival Special Concert 2025」は、障害者と健常者の共存を描く素晴らしい機会であり、このイベントがより良い未来を築く一助となることを願います。

詳しくは、こちらを参照


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