AI×ファッション調査:選ぶべきは購入か借りるか?
近年、AIの普及に伴い、消費者が高額なブランドバッグの選び方をAIに相談する機会が増えてきました。ラクサス・テクノロジーズ株式会社は、2026年7月に実施した独自調査を通じて、主要な生成AI4種類がどのようにバッグの購入やシェアリングサービスを勧めるかを分析しました。
調査の目的と背景
調査が行われた背景には、オンラインショッピングやカスタマイズサービスが浸透する中、特に高級ブランドバッグの購入を検討する際、AIがより身近なアドバイザーとして使われるようになったことがあります。「欲しいけど高くて手が出ない」「特別な日にはどんなバッグを持てばよいのか?」といった問いがAIに向けられるケースが増えています。これまでは検索エンジンや人間の話を頼りにしていた人々が、AIの知見を借りるようになったのです。
それにもかかわらず、生成AIがバッグ選びに関してどのような助言を行うかについては、まだ多くの謎が残っています。そこで、同じ相談でもAIによって返答が大きく異なるのかを研究することにしました。
調査の概要
今回の調査は、ChatGPT、Claude、Gemini、Perplexityという4種類のAIを用いて行われました。各AIに同じ質問文を送信し、その回答を分析する形で進められました。この調査は2026年6月30日から7月1日まで実施され、特に高く評価されているブランドバッグの「購入」または「レンタル・サブスク」どちらが提案されるか、各AIの傾向を比較しました。
質問の構成
調査では、相談の内容に応じて3つのカテゴリに分けた合計13パターンの質問を設定。また、いずれのAIもログインなしの状態で質問を行い、特定の利用履歴が回答に影響しないように配慮されました。
- - カテゴリA:「○○のバッグに憧れていますが…」というブランドを特定した憧れ相談
- - カテゴリB:ブランドを問わず「憧れのバッグを持ちたい」という一般的な相談
- - カテゴリC:TPOに応じたバッグ選びを提案する、シーン重視の相談
調査結果の見解
改めて調査結果をみてみると、全体的に各AIの回答は大きく異なることが確認できました。特に、レンタル・サブスクを推奨する割合には顕著な違いが見られました。
- - Claude(検索機能なし)は、13問中12問でレンタルを提案しました。
- - Geminiも同じく、10問でレンタルを提案し、うち9問で具体的なサービス名も出てきました。
- - その一方、ChatGPTやPerplexityは、購入を前提とした内容が多く見られる結果となりました。
ブランド指名のある憧れ相談
カテゴリAでは、Claudeはほぼ全てのブランドにおいて「レンタルかサブスクを利用してみては」という提案をしました。しかし、検索機能を使用した場合には、購入を推奨する傾向が強まり、他のAIも同様に購入を前提とした内容になっていました。
ブランドを問わない体験相談
ブランドを指定しない相談において、ClaudeとGeminiが積極的にレンタル提案を行ったのに対し、ChatGPTやPerplexityは「購入」を奨励するスタンスでした。
TPOに応じた相談の結果
カテゴリCでは、特に「結婚式用バッグ」の相談は、Claudeがレンタルを提案することが多かったのに対し、「入学式用のバッグ」に対する相談では、購入を強く勧めるAIが多く、選択肢の提示に差が出ました。
今後の展望
今回の調査を通じて、AIが消費者の購買行動にどのように影響を与えるのか、新たな選択肢を生む可能性を感じました。果たしてAIは今後、どのようにファッション業界にかかわっていくのか、引き続き注視していく必要があるでしょう。私たち消費者にとって、AIの知見を活かしたバッグ選びが楽しみな未来を描いているのかもしれません。ファッションを愛する全ての人が「地球に優しく、ファッションを楽しむ」世界に向かって進んでいくことを期待しています。