アサヒグループ独自成分の可能性
最近、アサヒグループ食品が独自成分「ラクトトリペプチド(LTP)」に関するヒト臨床試験を実施し、運動効果に関する新たな知見を得ました。LTPは「カルピス」に由来するペプチドで、高強度運動時の筋肉のパンプアップ感やトレーニングのモチベーション向上、そして筋肉量の増加に寄与することが確認されました。この研究の成果は2026年1月7日に、学術誌「Journal of Exercise and Nutrition」に発表される予定です。
研究背景
アサヒグループは、自然由来の成分であるLTPを使って、健康に寄与する様々な機能性を探求しています。LTPは2つのペプチド、Val-Pro-Pro(VPP)とIle-Pro-Pro(IPP)の複合体で、血圧を下げる効果が報告されています。さらに、LTPの摂取が運動時の疲労感の改善や血管機能の向上にも寄与することが示されています。これらの知見をさらに深めるため、運動時における筋肉への作用を評価したのです。
研究方法
この試験には、日本人男性34名が参加し、彼らは無作為に3つのグループに分けられました。1つはLTPを含まないプラセボ群、もう1つはLTP低用量群、最後にLTP高用量群です。4週間にわたりそれぞれの食品を摂取した結果、運動後の大腿周囲径や除脂肪体重、主観的な評価(パンプアップ感、モチベーション、疲労感)を評価しました。
研究成果
4週間後の結果では、LTP高用量群がプラセボ群よりも大腿周囲径が有意に増加し、運動前後の大腿周囲径および除脂肪体重でも有意な変化が観察されました。また、パンプアップ感やトレーニングに対するモチベーションも、LTPを摂取した群での有意な向上が見られました。特に高用量群では疲労感の軽減も確認され、LTPの運動時における有用性が示唆されました。
今後の展望
本研究を通じて、LTPの摂取が運動時の筋肉のパンプアップを促進し、筋肉量の増加に寄与する可能性が明らかになりました。今後は、LTPの作用メカニズムやその血流改善作用、さらには心理的な評価との関連性についてさらに詳しい研究が行われる予定です。
用語解説
- - パンプアップ: 運動後に筋肉が一時的に大きく見える状態。
- - カゼイン: 牛乳に含まれるたんぱく質の一種で、LTPはカゼインの変化から生成される。
- - ペプチド: アミノ酸が連なった構造を持つ化合物。
- - 除脂肪体重: 体脂肪を除いた体重で、筋肉量を示す指標。
この新たな成分の研究結果は、特にスポーツやトレーニングに興味のある方々にとって非常に魅力的な情報となるでしょう。運動後の回復や筋力向上を目指し、これからの研究成果に注目が集まります。