プラチナボーイ20周年記念展「源」
純国産絹糸「プラチナボーイ」プロジェクトは、その特異な背景と数々の受賞歴を持つユニークな存在です。本記事では、2026年に20周年を迎えるこのプロジェクトの記念展「源(みなもと)」の開催情報やその魅力についてご紹介いたします。
プラチナボーイプロジェクトの歩み
プラチナボーイは2007年、37年にわたる研究を経て、全ての工程が国内で行われる純国産の雄蚕を用いた絹糸として誕生しました。その特別な透き通る白い糸は、農林水産大臣賞や農林水産祭の賞を受賞し、日本のものづくりの新たな象徴となっています。
一方で、プロジェクトが抱える問題も少なくありません。養蚕農家の高齢化が進み、廃業や他界する農家も多発しています。これにより、プラチナボーイの存続が危ぶまれる時期もありましたが、経験豊かな農家が若い世代に技術を受け継ぐことで、新たな道が拓かれています。
日本の絹文化の未来を見据えた展覧会
記念展「源」は、2026年3月13日から3月22日の期間に開催されます。この展示は、絹の起源やその背後にある営みを再考する場としてデザインされており、染や織、刺繍といった日本の工芸が持つ美しさを余すところなく展示します。参加作家の中には、人間国宝と呼ばれる技術者たちの作品も含まれており、約70点の作品を通じて、絹の魅力を伝えます。
地域を支える養蚕農家との協働
展覧会に向けて、養蚕農家との連携が特に重要です。農家の方々は、日々の気候条件を克服しつつ、最高品質の繭を生産するために格闘しています。銀座もとじは、養蚕農家との信頼関係を築くため、悪条件の年でも繭を買い取り続け、彼らの生業を支えています。この姿勢は、単に資材調達を超え、絹文化を未来に繋げるための大切な役割を果たしています。
次世代への継承
「このままではプラチナボーイが失われてしまう」との危機感のもと、若い養蚕農家が新たに誕生しました。これにより、従来の知識や技術が次の世代に引き継がれ、2026年以降もプラチナボーイは存続していく可能性が広がっています。
記念展の見どころ
記念展「源」には、全国から集まった49名の作り手が参加し、多様な作品が展示されます。また、関連イベントとしてトーク会も予定されており、著名な養蚕農家や作家が登壇します。これを通じて、絹づくりの奥深さを体験できる貴重な機会です。
今後の取り組み
銀座もとじでは、今後も体験型企画を通じて国産絹の理解を深め、着物文化の価値を広める活動を続けていきます。日本の伝統技術を未来へ繋ぐため皆様のご参加をお待ちしています。
この展覧会を通じて、日本の美しい絹文化が再認識され、次の世代へ受け継がれることが期待されます。ぜひ銀座もとじでその魅力を感じてください。