コーセー・花王・イオンリテールが化粧品のプラスチック容器のリサイクルを協働で推進

コーセー・花王・イオンリテールによる新たなリサイクルの取り組み

化粧品業界において重要な課題とされているプラスチック容器の問題が、コーセー、花王、イオンリテールという3社の協力によって新たな道を切り開こうとしています。2025年10月1日から、本格的にスタートするこの取り組みは、化粧品プラスチック容器の水平リサイクルを目的としたもので、資源循環や環境負荷低減を推進します。

取り組みの内容

この新しいリサイクルプログラムは、東京都、千葉県、埼玉県の約70店舗で展開される予定です。各店舗のコーセーや花王ソフィーナ、カネボウ化粧品の売り場に、使用済み化粧品プラスチック容器を回収するボックスが設置されます。顧客は、心のこもったリサイクルを通じて、地球に優しい選択ができるのです。

回収された容器は、再生素材として新たな化粧品容器に再利用される仕組みが確立されています。この作業により、化粧品業界全体のリサイクル促進に寄与することが期待されており、水平リサイクルの取り組みは今後も継続されることでしょう。

今後の展望

この活動は、持続可能な社会の実現を目指す重要な一歩です。回収エリアのさらなる拡大が見込まれており、多くの化粧品メーカーとの協力が期待されています。また、回収量を増やすことで、より多くの再生素材を使用した商品ラインアップが可能となるでしょう。

これまでの協力の歴史

コーセーは2021年から花王との協働を開始し、サステナビリティの取り組みを強化してきました。2022年には、使用済みペットボトルを利用した商品生産への取り組みや、メイク商品のアップサイクルなど、さまざまな施策が進められていますが、依然としてリサイクルを社会に浸透させるにはまだ課題が残っています。

これまでの取り組みとしては、コーセーが導入した回収プログラムがあり、『雪肌精』や『Prédia』の商品容器を回収する試みが行われてきました。これにより、顧客の意識向上にも寄与してきました。