海藻の力で築く未来の幸せ
海藻を通じて、私たちの未来にどのように「幸せ」をもたらすか。合同会社シーベジタブルが、「WIRED Innovation Award 2025」において、その革新的な取り組みが評価されました。このアワードは、より良い未来の実現に貢献するイノベーションを称賛するものであり、同社の活動が評価されるきっかけとなりました。
シーベジタブルのイノベーション
シーベジタブルは、自然と人とのより良い関係を築くことを目指し、「海藻を使った新しい循環づくり」に取り組んでいます。この受賞は、彼らの「海藻を通じた社会的な問題解決」という理念が認められたもので、今後の展望が大いに期待されています。
この受賞に関連して、シーベジタブルの2人の共同代表、蜂谷潤氏と友廣裕一氏へのインタビューが「WIRED」日本版公式サイトで公開されており、今後の海と食の未来について語られています。
WIRED Innovation Award 2025とは?
「WIRED Innovation Award 2025」は、「未来の幸せを考える」ことをコンセプトに、再起動したアワードです。このアワードは、AI、気候変動、人口動態の変化など、さまざまな未知の未来に対処するイノベーションを称えています。
その中で、「勇気を持って慣習を破ること」、そして「創造性」が、未来を広げる鍵であると認識されています。特に、創造的なアプローチで現代の課題に取り組む姿勢が、このアワードでの評価に繋がりました。
新しい海藻産業の構築
シーベジタブルは、これまで存在しなかった海藻の種苗生産技術を確立し、10種類以上の海藻の量産に成功しています。全国の自治体や漁業者と協力し、新たな海藻産地の創出にも取り組んでいます。
彼らの研究ラボには、未来に量産が期待される海藻が100種類以上保管されており、そのうち30種類以上については、独自の種苗生産技術が確立されています。専門家たちが集い、基本的な研究から栽培技術の確立に至るまで、総力を挙げて取り組んでいます。
地域とともにある海藻の未来
シーベジタブルは、地域の自然環境と産業構造に基づいた新しい海藻栽培のモデルを実証しています。また、養殖藻場の造成や陸上栽培などの多様なプロジェクトが進行中です。海藻を利用した新たな産業モデルが生まれることで、海の生態系と地域経済が共に成長する可能性が見えてきます。
現在、彼らは「企業版ふるさと納税」を利用した取り組みを実施しており、自由な発想で地域と海の未来を共に育むパートナーを求めています。
海藻を軸にした共創プロジェクト
「SEA VEGETABLE Co Creation Project」は、シーベジタブルの企業と連携したプロジェクトであり、海藻を用いて新たな食文化を創造することを目指しています。2025年に向けて、第2期の参加者を12月から募集予定です。
研究者、商品開発者、料理人など、様々な専門家が集結し、海藻を通じて海の生態系の再生と新しい食文化を築くために活動しています。
海藻の力を借りて、未来を変える挑戦が続くシーベジタブル。「海から始まる持続可能な未来」が実現する日も近いかもしれません。私たちも、彼らの活動に注目し、この素晴らしい取り組みを応援していきたいですね!